『表紙の黒いオオカミの図像、実家で見たことがあり、確か「オイヌさま」と実家では言われていたはず。』
多摩地域にお住いの方なら1度は「武蔵御嶽神社」に行ったことがあるかもしれません。
『ここでお札を頂いてきたはずだ。それは台所に貼って火事除けのお札だった。そして以前、御嶽山に参詣した時に驚いたことがある、山の上に集落があるのだ。さらに参道には御嶽講の記念碑がずらり。』
その時から疑問だった事柄に、この本は答えてくれました。
なぜ山の上に集落があるのか?御嶽講とは?なぜ信仰の対象がオオカミなのか?
さらに筆者は南関東の山地に広がるオオカミ信仰についても詳しく追求してくれています。
地元に根付く民間信仰の一端を知ることが出来て、実に興味深い一冊です。