しみじみと温かい余韻を残す吉田篤弘さんの紡ぐ世界。
この「レインコートを着た犬」は「つむじ風食堂の夜」、「それからはス-プのことばかり考えて暮らした」につづく、月舟町シリーズの完結編です。
今度の主人公は、映画館の館主と暮らす犬のジャンゴ。彼の目線で町の人々と営みが語られます。ちょっと疲れたな。何かほっとしたものを読んで眠りたいな。といった時にぴったりです。