あるマンションの一室で起こっている怪奇現象を調べていく主人公。数珠つなぎのようにつながっていく穢(けが)れ。それは人になのか、物になのか、土地になのか、何に憑いているものなのか。ドキュメンタリータッチな文章なので、ホラー小説は絶対に読めない私もぐいぐい読み進められました。でも読み終わって本を閉じたとき、果てしなく怖かった。こんな穢れに出会ってしまったら、身を守ることは出来るのだろうかと。