武蔵村山市を通る2大幹線道路、新青梅街道と青梅街道に挟まれた場所に位置する「村山 満月うどん」。村山 満月うどんは、都内で唯一駅がないことで有名な武蔵村山市内にあります。
それでも、お店前の駐車場にはランチの時間帯はオープン前から満車なんてことも多くて、15時の閉店時間ギリギリまでいつも絶え間なく賑わっている、そんな知る人ぞ知る名店です。
「村山 満月うどん」は、1986年に製麺所として創業。良幸さんで二代目で、2003年の30歳の時にお店を継ぎました。
創業当初から、武蔵村山市産の地粉をブレンドした国産小麦100%にこだわった手打ち麺を提供してきましたが、良幸さんの代から、「もっと多くの人に武蔵村山のうどんを食べてもらいたい!」との思いから食堂もオープンしました。
武蔵村山市界隈に広がる武蔵野台地は昔から稲作には適さない土壌で、小麦の生産が盛んな地でした。そこで生まれたのが太くてこしのある麺が特徴の「村山うどん」です。
「村山うどん」の歴史は古く、江戸時代から続いているといわれています。江戸時代は農家の日常食として食べられていたようで、その理由は「忙しい時にも、すぐにエネルギーになるように、伸びても美味しく食べられるように」とか。
現在でも、武蔵村山市内には村山うどんを提供するうどん店が10カ所近くあります。2006年には、武蔵村山市全体で村山うどんをもっと外部にも発信していこう!と「村山うどんの会」も発足され、街全体でプロモーションしています。
村山 満月うどんの魅力は、なんといっても「太め、細め、硬め、やわらかめ」など、細かく自分好みに合わせて麺を注文できること。注文を受けてから麺を切って茹でてくれるので、茹でたてのうどんを味わえます。
「麺の状態は気候に左右されやすいので、常に加水率や塩分量を調整しながら、いつでもベストな状態の麺をお客様にご提供できるよう努力しています」と大将。
豚肉などを入れた温かい醤油味のつけ汁に、冷たいうどんをつけて食べるいわゆる、「肉汁うどん」が村山うどんの名物です。
肉汁の中には、豚バラ肉、油揚げ、揚げナス、ネギ、隠れてしいたけも入っていて、醤油ベースのつけ汁に、それぞれの具材のいい出汁が溶け込んでいます。太い麺にも負けない濃いめのつけ汁が、麺に絡み合った時のバランス感がすごい!の一言。
満担つけ汁を作り上げる具材がそれぞれ別々の器に盛りつけられていて、食べる直前に混ぜ合わせます。直前で混ぜるから天かすのカリカリの歯ごたえもそのまま楽しめます。
糧(かて)とは、うどんに添える地元野菜を茹でたもののことです。天ぷらも添えられてうどんと一緒に楽しむことが出来ます。
中でも、村山 満月うどんの糧のかかせない野菜として1年を通して登場するのが小松菜です。
小松菜は通年で収穫される野菜で、且つ、武蔵村山市は江戸川区や八王子市に次ぐ、都内屈指の小松菜の生産地なのです。そんな小松菜を育てて村山 満月うどんに提供しているのが、大将の地元のご友人なのだそう。
荒幡善政(あらはた・よしまさ)さんが、多摩開墾の地で「あらはたやさい学校」と銘打って農業を営んでいて、農薬一斉不使用の無農薬野菜を育てています。
市内の野菜を納品している店舗からダシガラを譲り受けて肥料として再利用しているのも特徴です。
そして大将はなんと、歌も歌えてギターも弾けちゃうんです!
YouTubeにも公開している「僕らのうどん(https://www.youtube.com/watch?v=qcAtZy_We1M)」は、うどんのみならず、武蔵村山市への愛情を込めた1曲になっています。武蔵村山市内のお祭りなどではライブで披露することもあるとか。
そんな武蔵村山市愛に溢れた大将が作る、村山うどん。
「村山うどんには地元武蔵村山市のエネルギ―がたくさん詰まっています! ぜひ、うどんを食べて元気になりに当店へお越しください!」と最後に話してくれました。
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村山 満月うどん
所在地/東京都武蔵村山市三ツ木1-12-10
営業時間/11:00〜15:00(14:30 L.O.)/18:00〜20:00(19:30 L.O.)※夜の部は不定期にて指定日営業中
麺のテイクアウト/09:30〜15:00
定休日/月、第二火(月によって他の休みもあり。HPにてご確認ください。)
電話番号/042-560-3559
駐車場/店の前に7台+軽自動車1台駐車可
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●村山うどんの会
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2022/06/23