癒しと季節を楽しむ、東京西エリア 青梅線・五日市線の旅

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西多摩の天然温泉で「秋に浸る」

西多摩の天然温泉で「秋に浸る」
2016/09/18

西多摩エリアには、多くの天然温泉があります。とくに秋は、紅葉の山並みや清流を眺めながらのこたえられないひと風呂が楽しめそう。食事処なども整った癒しのスポットです。

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川井 Kawai

松乃温泉・水香園

松田優作が愛した多摩川ほとりの温泉宿

 JR川井駅から歩いて8分。「松乃温泉・水香園」は、多摩川べりにある老舗の温泉宿です。大正末期、創業者の夢の中に仙人が現れ、お告げ通りに松の木の下を掘ったところ、温泉が湧き出たとか。アルカリ性単純硫黄泉で湯量は豊富。風呂場から多摩川の名所・千代ケ淵周辺が望め、最高の景色の中でひと風呂が満喫できます。ぬるめの湯でも体の芯まで温まり、滝のような汗が流れます。女将の中村恭子さんは「1日4回も5回もお風呂を楽しむお客様もいらっしゃいます」。

 約3000坪の庭園に、和風6棟の離れが点在。隠れ家的な情緒と静けさが人気で、ドラマなどにもよく登場しています。秋には宿全体をモミジやカエデが包み込み、赤、黄、緑のグラデーションが彩を添えます。

 俳優の故・松田優作さんが「故郷の風景に似ている」と定宿にしていました。遺作「ブラック・レイン」撮影前も1週間近く台本を持ち込んで滞在するなど、名優の癒しの宿でもありました。

  • 受付棟

  • 受付棟からの景色

  • 風呂場から多摩川が望める

  • 新築の「離れ」もある

故・松田優作さんが滞在した「離れ」

  • 手入れの行き届いた庭と宿

  • 四季折々の景色が楽しめる

部屋からの景色

6年前、先代女将だった母親が亡くなり、一人娘の恭子さんが女将を継ぎました。曾祖父からの湯を守ります。

松乃温泉・水香園

●1泊2食付18,000円(税別)〜。日帰り入浴のみの利用は不可、昼食の懐石料理(予約制、6,500円〜)をご利用頂ければ入浴が可能です。

住所:奥多摩町川井640 JR川井駅徒歩約8分 水曜定休 ☎0428-85-2221

奥多摩 Okutama

奥多摩温泉・もえぎの湯

奥多摩温泉・もえぎの湯

●奥多摩町氷川119-1 JR奥多摩駅徒歩約10分 10、11月は9:30~20:00(受付19:00まで) 月曜定休 ☎0428-82-7770

石神前 Ishigamimae

青梅石神温泉 清流の宿・おくたま路

青梅石神温泉 清流の宿・おくたま路

●青梅市二俣尾2-371 JR石神前駅徒歩約10分 日帰り入浴11:00~14:30(受付14:00まで) ☎0428-78-9711

河辺 Kabe

河辺温泉・梅の湯

河辺温泉・梅の湯

●青梅市河辺町10-8-1河辺タウンビルB JR河辺駅と直結 10:00~23:30(受付23:00まで) 第3水曜定休 ☎0428-20-1026

武蔵五日市 Musashi-Itukaichi

檜原温泉センター・数馬の湯

檜原温泉センター・数馬の湯

●檜原村2430 JR武蔵五日市駅から路線バス約60分 10:00~19:00(土日、祝日20:00まで) 月曜定休 ☎042-598-6789

武蔵五日市 Musashi-Itukaichi

秋川渓谷・瀬音の湯

秋川渓谷・瀬音の湯

●あきる野市乙津565 JR武蔵五日市駅から路線バス約17分 10:00~22:00(受付21:00まで) 3、6、9、12月の第2水曜定休 ☎042-595-2614

武蔵五日市 Musashi-Itukaichi

ひので三ツ沢・つるつる温泉

ひので三ツ沢・つるつる温泉

●日の出町大久野4718 JR武蔵五日市駅から路線バス約20分 10:00~20:00(受付19:00まで)第3火曜定休 ☎042-597-1126

西多摩みやげ

「東京多摩国際プロジェクト」製造・販売
格別の香り生かして国際ブランドのゆず商品
ゆず農家・市川健一さん

 多摩地域のゆずで、国内だけでなく世界に通用するクオリティの高い商品を開発しようという「東京多摩国際プロジェクト」の取組みが注目されています。

ゆず農家・市川健一さん

 青梅市沢井のゆず農家、市川健一さんは4年前「東京多摩国際プロジェクト」の一員となりました。

 市川さん宅には樹齢200年近い古木など約50本の「沢井ゆず」があります。「ごつごつして見栄えは悪いが、香りの良さは格別。その純粋種を残したい」と、実生(みしょう)から育てています。

「ゆず軍鶏カレー」「ゆずサイダー」「ゆずシロッププレミアム」「ゆずポン酢」「ゆずホットペースト」などが商品化されている!

 沢井地域は昼夜の温度差が大きく、水はけがよく、ゆず向きの土地と言われます。

 実生(みしょう)のゆずは収穫できるまでに20年近くかかり、トゲがあって剪定しにくく、豊作・不作で収穫量の差が激しいなど、農家泣かせの一面もあります。

 市川さんは「後継者不足の中、販路があれば、江戸時代から伝わる沢井ゆずが後世に残せる」と、この取組みに期待を込めています。

  • 東京多摩国際プロジェクトショップ

  • 多くのゆず商品が発売されている

  • 多摩ゆずわらび

主な「東京多摩ゆずブランド」の多摩での販売店

  • いもうとや(御嶽駅徒歩5分)

  • 見世蔵・久森(東秋留駅徒歩10分)

  • 近藤醸造(武蔵増戸駅徒歩15分)

  • 黒茶屋(武蔵五日市駅徒歩25分)

ゆず収穫祭(有料・要予約)

11月13日(日)10:30JR御嶽駅集合。ゆず収穫体験と世界最古の管楽器といわれる「ディジュリドゥ」の野外演奏会。ゆず商品の土産付き。雨天中止。

〈参加費〉5,000円、子供1,500円。〈募集人員〉50人。希望者は古民家でランチ、ゆず料理体験も(25人、別料金)。☎042-558-8505(東京多摩国際プロジェクト)

http://tokyo-tama.jp/jp/

このページの情報は特に記載のない限り2016年9月現在のものです。●料金、営業時間、定休日などは変更になる場合がありますので事前にご確認ください。●交通機関・徒歩などの所要時間は目安です。●掲載の写真・マップ・イラスト等はすべてイメージです。●イベントは内容・期間などが変更される場合がありますので事前にご確認ください。●紅葉の見頃は気象状況に左右されますので、お楽しみいただけない場合もございます。●掲載されている価格は2019年9月末までの価格です。消費税率改正に伴い2019年10月1日より変更となる場合がございます。