府中市郷土の森博物館は多摩川の北側にあるとても広い施設です。展示室のある博物館にはプラネタリウムがあり、古い建築物や四季の草花を楽しめる広い敷地もあるので一日遊ぶことができます。お弁当持参ももちろんですが食事ができる施設もあり、思い立った時に遊びに行けるスポットとしても大人気。
路線バスや府中コミュニティバスの便もあり、アクセスも便利です。緑道も整備されており、JR府中本町駅から整備された道をウォーキングするのもお勧めです。
博物館本館内には様々な展示物があり、知的好奇心を駆り立てられます。武蔵総社大國魂神社の例大祭「くらやみ祭」の感動も映像で再現されています。奈良~平安時代には国府という役所が設置され、武蔵国の中心地として栄えていたことも、展示してある出土品から知ることができます。
また江戸時代には甲州街道の宿場町として栄え、その後も地域の中心地であり続けた府中の歴史をたどることができます。都市化が進行する現在の府中、豊富な多摩川の豊かな自然環境も学べます。
残念ながら、これらの2階の常設展示室は令和2年10月から令和4年3月まで、天井改修工事に伴い、休室中となっております。来年4月からの再開が楽しみです。
施設内には、かつて市内にあった江戸時代から昭和初期の建物を移築・復元しています。
・旧府中尋常高等小学校校舎
1935年(昭和10年)に建設され、北多摩随一の規模を誇った木造校舎の一部を復元。教室には、昔の教科書や教材、給食などを展示しています。
・旧田中家住宅(府中宿の大店)
甲州街道府中宿を代表する商家を復元。明治天皇の兎狩りの際には休憩所や宿泊所として使われました。
・旧河内家住宅(ハケ上の農家)
浅間山近くの人見街道沿いにあった代表的な畑作農家。創建は江戸時代後期ですが、養蚕が盛んに行われた明治時代後期の姿で復元。府中市指定文化財にもなっています。
その他多数の復元建物があり歴史を肌で味わうことができるので、子供たちの学習にもとてもおすすめです。
博物館の敷地は、府中市の地図を真上から見たように各エリアをゾーニングしています。敷地中央を東西に横切るように多摩川の自然堤防があり、これを府中市を南北2分する立川段丘崖(ハケ)に見立てています。
北側のハケ上には甲州街道やケヤキ並木といった府中の基幹道路や、その周辺に集まる町場の建築物と畑作農家、雑木林を、ハケ下には水田や稲作農家、水車小屋などを配置しています。
広い園内には、梅園や萩のトンネル、田んぼなどがあり四季折々の移ろいを楽しめます。芝生広場や水遊びの池では子供たちの元気な声が響いていました。家族みんなで一年中楽しめる自然豊かな環境です。
●●●DATA
府中市郷土の森博物館
所在地/東京都府中市南町6-32
電話番号/042-368-7921
入館料/大人:300円 中学生以下:150円
開館時間/9時~17時(入場は16時まで)
休館日/月曜日と年末年始(12月29日から1月3日)
月曜日が祝日に当たるときはその翌日が休館日となります。
この他、臨時休館・臨時開館する場合があります。
URL/http://www.fuchu-cpf.or.jp/museum/access/1000072.html
2021/11/01