西武多摩湖線・八坂駅より徒歩約5分、八坂小学校の目の前に白いコンクリートと天然木のシンプルなたたずまいにあるパン屋さん。
ドアを開ければ小麦の香り漂う明るいオープンキッチンが広がり、こんがりと焼きあがったパンがお出迎えしてくれます。
毎朝5:00頃からパンを作り始め、オープンの10:30には約20種類ほどの商品が並びます。
その後も続けて焼き上げ、全部で30種類ほどに。最後にミルク食パンがお昼過ぎに焼き上がります。
国産小麦を使用し、水分量を多くする「多加水製法」により、もちもち食感に仕上げています。
サンドイッチや菓子パンに使用する野菜や果物は同市内の八百屋から仕入れたり、農家直送のものを使用。こだわりの食材を使っているため、どれも人気メニューです。
店内にはキッズスペースもあります。小さな椅子と机があり、お絵描きやパズルができるので、お母さんはゆっくりとパンを選ぶことができます。
オープンは、2019年9月。もともとホテルのベーカリーでパン職人をしていたというオーナーの馬場裕樹さん。
シンプルで暖かみのあるベーカリーを開きたいという想いから独立し、夫婦ともに出身地である東村山に出店を決めました。
店名とロゴは、オーナーご夫妻の苗字をアレンジしていますが、こだわりの意味が込められています。
奥様のお母様の故郷が将棋で有名な山形県天童市とのこと。そこで生まれた馬の字が逆さになった「左馬」の駒をモチーフにしています。「うま」を逆から読むと「まう」と読め、「まう」という音がめでたい席で踊られる「舞い」を連想させるため、福を招く縁起の良いものとされています。
パンは、より大きい方が中の水分量が保たれるためおいしく焼き上がります。
思いっきり厚切などお好みの厚さで思う存分味わってほしいと、MAU PANではスライスせずに販売しています。
チャバタやロデブで作るサンドイッチや菓子パンは、その時の旬や農家のおすすめ食材によって具材が決まります。その日限定という商品も多く、まさに出会いは一期一会。
いろどりも鮮やかなオーナーのセンスが光る1品を、ぜひ逃すことなく味わってみてください。
パンの中の「具」が多いこともMAU PANの特徴のひとつです。
「くるみ1/2」は、パンの50%がくるみで、「ロデヴ レーズン」はレーズンが45%というから驚きです。素材の良さを最大限に引き出した大満足の1品です。
リュスティックは、塩気の強いパンです。ヘーゼルナッツがたっぷり入ったリュスティックは、ワインのお供にもおすすめです。
1歳のお誕生日を祝う「一升餅」ならぬ「一升パン」は、オーダーメイドで名前や日付を入れられます。
「その子が成長した時に「まうパン」を思い出して、来店してくれたらいいですね」と、3人の子を持つお父さんでもある馬場さんの想いが伝わってきます。
塩分抜きで作ることもできるので、ワンちゃんにも安心です。一緒に食べられるので、お誕生日のお祝いに注文する人も多いそうです。
ぜひ試していただきたいのが、瓶詰もの。
パンにつけるだけではなく、お料理にも使えます。どれも実際に試食してみてお墨付きのものばかり。中には自家製のものもあります。
最後に馬場さんが「近々、隣に「MAU PAN」のパンを食べることができるカフェがオープンする予定です。駅からは少し遠いですが、八坂小学校や東村山中央公園にも近いこの場所が、地元の方々のコミュニティの場になれば嬉しいです」と話してくださいました。
お客様の声から生まれる商品も多く、マリトッツオや無塩パンなど期間限定で販売することもあるそう。
毎日更新されるFacebookやInstagramに、その日のおすすめや売切れ情報などがアップされるので、マメにチェックしてみてください。
●●●DATA
MAU PAN(まうパン)
所在地/〒189-0013 東村山市栄町3丁目32-17 セザール麻美1F
営業時間/火~金 10:30~18:00
土 10:30~17:00
休日/日・月曜日
電話番号/070-2835-2952
Instagram/https://www.instagram.com/mau_pan_higashimurayama/
駐車場/駐車場2台、駐輪場あり、犬用のリードフックあり
2021/06/23