西武多摩湖線・一橋学園駅から歩いて1分ほどの場所に、2021年6月にオープンしたCaféオオワニ通リがあります。ここは、糸あやつり人形一糸座(いっしざ)という、伝統あるあやつり人形劇団が運営する個性的なカフェです。
以前お寿司屋さんだった場所を、ほぼ劇団員のみなさんの手でリフォームしたという店内。
カウンターは、お寿司屋さんのネタケースをアレンジ。入口の扉をステンドグラス風にするなど、センスの良さが光ります。またインテリアはレトロ調に揃え、くつろぎの雰囲気を演出しています。
スタッフはほとんどが劇団の方ということで、「舞台作りなどで“モノづくり”に慣れているんですよ」と店長の田中さん。
もともと小平市に拠点を置いて活動を行っていた一糸座。
「以前までは公演を都内で行うことが多く、小平市ではあまり私たちのことは知られていなかったんです」と話してくれたのは、制作・人形使いを担当する結城さん。
「当カフェをきっかけに近隣の方にも、こうやって古典人形芝居を楽しんでいただけたらと思っています」とも話してくれました。
そんな「Caféオオワニ通リ」の地下はアトリエとなっており、さまざまな演目の公演が行われています。古典人形芝居は主に大人の方向けの内容ですが、こちらではお子様向けのイベントも行っていますので、ぜひ親子で参加してみてください。
またこれまでにTOKYO MX1とBSフジにて放映されているTVアニメ「働くお兄さん!」のオープニングムービーにも、こちらの人形が用いられるなど様々なシーンにて人形劇を展開しています。
「働くお兄さん!」のオープニングムービーはこちら。©️GSC・宇佐義大/働くお兄さん!の製作委員会!
気になるお食事は、スパイスをたっぷり使ったカレーや、お客様からのリクエストで生まれたナポリタンやハヤシライスなどが揃います。
特にカレーはたくさんのスパイスを使って丸1日かけて作るということで人気メニューとなっています。
生クリームをトッピングするとまろやかになり、辛さの苦手な方も美味しく召し上がれるので、お試しください。
また、たっぷりの卵液に一晩ひたしたフレンチトーストもオススメ。軽めのお食事にクレープも人気だそうですよ。
多くの人に「糸あやつり人形を知って気軽に親しんでほしい」という想いが伝わるカフェ。ところでお店の名前の由来が気になりませんか?
これは、ポーランドの画家で作家であったブルーノ・シュルツの短編「大鰐通り」が由来なのだそう。ぜひそんなヨーロッパ風の世界観も感じてみてください。
カフェは現在、劇団の活動があるため主に金土日の営業となっていて、公演が行われる日は営業時間が変更になりますので、ホームページでご確認ください。
都心に出向かなくても、小平でこうした伝統ある古典芸能に触れることができるカフェ。もちろん食事やカフェだけの利用も大歓迎です。
ホッとひと息、気軽に立ち寄れる居心地の良いスポットへぜひお出かけください。
●●●DATA
caféオオワニ通リ
所在地/東京都小平市学園東町1丁目7-41 ナカムラビル 1F
URL/https://lit.link/owanidori
Instagram/https://www.instagram.com/cafe_owanidori/
Twitter/https://twitter.com/owanidori
電話番号/080-7179-5954
営業時間(カフェ)/金・土11:00〜20:00、日・祝11:00〜17:00
※公演の日は営業時間が異なります。ホームページでご確認ください。
2022/09/27