「小平市ふれあい下水道館」は、日本で唯一誰でも自由に“本物の下水道管”の中に入って体験・見学ができる施設で、小平市が運営しています。
この施設には、下水道に関するさまざまな資料を展示。下水道の役割や水環境の大切さなどを学べる学習の場としても多くの人が来館しています。
府中街道と玉川上水が交差する環境豊かな地域に位置し、近くには緑豊かな津田塾大学小平キャンパスもあり散策のついでに寄ってみてはいかがでしょうか。
まず出迎えてくれるのが、お風呂で遊ぶ子供、ズボンをおろし便座に座って新聞を見るおじさん、蛇口をひねる大きな手。下水の旅の始まりを予感させるモニュメントです。
下水の歴史のパネルは江戸時代の人々の暮らしから、明治、大正から現代に至るまで下水に関わってきた人物や技術の数々を分かり易く解説しています。
今、私たちが衛生的に暮らせるのは長年の技術革新とそれを切磋琢磨して維持・発展し続けてきた下水道を守る人たちの存在があってこそ。そんな「シャドウマン」の存在を見学を通して学べます。
【マンホールあれこれ】
普段私たちの生活で、下水道を身近に感じることができるのがマンホールです。展示室ではこのマンホールについても詳しく説明しています。
マンホールの実物大の断面模型はなかなか興味深いもの。マンホールとは英語でman hole。
その名の通り人が出入りする入口と言う意味で、日本では「人孔(じんこう)」とも呼んでいます。
役割は下水の流れをスムーズにするためのものです。管の合流部、方向・勾配・管径が変化する箇所に設置されています。
では、なぜマンホールのフタは丸いのか? ご存知の方も多いかと思いますが、フタが四角だとズレた時に中に落ちてしまう可能性があるから。安全性を考慮して落下防止のため円形をしているのです。
【下水道管の中はどうなっているの?】
ふれあい下水道館の最下部の地下5階から、防水扉を開けると本物の下水道管の中に入れます。
内径4.5メートルの管の中は実際の下水が流れていて、本物なので「臭い」も体感できます。
現在は、新型コロナウイルスの影響で「下水道管実体験」の見学休止中です。その代わりに今は管内の録画映像をモニターにて放映しています。
普段は見ることができない、でも生活する上で欠かすことのできない重要なインフラである下水道。
地下25メートルの地底探検の旅に出かけてみませんか?
●●●DATA
小平市ふれあい下水道館
所在地/〒187-0022東京都小平市上水本町1-25-31
営業時間/午前10時~午後4時まで
休日/毎週月曜日(休・祝日の場合はその直近の平日)
年末年始(12/27~1/5)
電話番号/042-326-7411
URL/https://www.city.kodaira.tokyo.jp/kurashi/070/070022.html
入館料/無料
2021/07/05