【小金井市】世界と多摩をつなぐ地域密着型ホステル

【小金井市】世界と多摩をつなぐ地域密着型ホステル
お揃いのはっぴを着て、ラウンジでは日本茶のおもてなし

東京都小金井市に201912月にオープンしたWild Cherry Blossom -HOSTEL TOKYO KOGANEI-(以下、WCB)は、多摩地域初の地域密着型ホステルとして、ゲストや地域の人たちとの交流を大切にしています。

宿泊施設という枠にとどまらず開かれた場所として、チャレンジを続けるWCB。今回は、代表の大矢さんと佐渡さんに、地域と一緒に作っていくホステルへの想いを語ってもらいました。

 


【プロフィール】

大矢雄一郎

青森県八戸市出身。大学卒業後、地方銀行に就職するものの「ホスピタリティ産業としてのホテル」の魅力に惹かれ、5年で退職。「ザ・ウィンザーホテル洞爺 リゾート&スパ」にてホスピタリティマネジメントを学び、2005年にワシントンホテルの開業準備メンバーとして入社。ホテル事業計画策定などを中心に「Wild Cherry Blossom -HOSTEL TOKYO KOGANEI-」の立ち上げに関わる。

 


【プロフィール】

佐渡恵一

東京都町田市出身。大学卒業後「ザ・ウィンザーホテル洞爺 リゾート&スパ」にてホスピタリティマネジメントを学び、「ラ・ロカンダ・デル・ピットーレ」にてサービスを担当。

その後、立川ワシントンホテルへ入社し、宿泊・レストラン・人事総務を経て「Wild Cherry Blossom -HOSTEL TOKYO KOGANEI-」の運営計画を担当。

 

□■□ JIMOTOの人々と共に創る □■□

ーーホステルという言葉は日本ではまだあまり馴染みがありませんが、どのような特徴があるのでしょうか?

 

佐渡さん

共有スペースが多くあることが、ホステルの特徴です。お手洗いやシャワーが共有なのが、ホテルとは違う点です。一番の特徴はラウンジの使い方で、スタッフと宿泊ゲストはもちろん、地域の方の利用もあるので、開かれたコミュニケーションができる場所になっています。

厳密にホステルに定義はないのですが、我々はゲスト同士や地域の方との交流ができる場所創りを目指しています。

 

大矢さん

ホステルには法律的に宿泊施設として面積などハード面での定義はありますが、ソフト面での定義はありません。名前よりも、何をするところなのかをアピールしていきたいと思っています。外国の方だとホステルに馴染みがあるのですが、日本ではまだあまり知られていないので、広めていきたいですね。

 

ーーなぜ小金井という土地でホステルを始めたのでしょうか?

 

大矢さん

もともと立川のワシントンホテルの運営を15年ほどしていました。その頃からいつか新しい宿泊施設を作りたい、できれば多摩地域でやりたいと考えていたんです。中央線の三鷹から国分寺間は宿泊施設が少ないので、この立地に宿泊施設がないのはもったいないと思っていました。

 

佐渡さん

多摩西部は自然豊かでレジャースポットもたくさんあります。小金井は都心と西部の両方にアクセスが良いので、都外や外国からのお客様にも使いやすい場所だと思っています。

 

ーーなぜ地域密着ホステルなのでしょうか?

 

大矢さん

多摩地域はおもしろいところがたくさんあるのに、まだまだ魅力が伝わっていません。魅力を伝えられる宿泊施設が増えれば、多摩全体がもっとおもしろいものになると思っています。魅力的な産業になって、我々の取り組みが業界に少しでもいい影響を与えられたら嬉しいです。

 

スタッフが地域をご案内するサービスはすでに他でもやっているところはあって、地域密着型の宿泊施設は特に目新しいものではありません。いい仕組みは取り入れて、コンテンツとしてはその地域にしかできないオリジナルのものを創っていけたらおもしろいな、と思います。多摩の魅力、小金井の良さをアピールしていきながら、地域を盛り上げていきたいですね。

 

ーーなるほど。地域を盛り上げるハブ的存在のホステルですね

 

大矢さん

はい。我々がミッションとして掲げているのは「JIMOTOの人々と共に創る」、「JIMOTOの地域課題にも向き合う」ことです。今はコロナ禍でどうしても身近なことに目がいきますが、そうしたことににかかわらず地域との共存と共有を、日常の中から考えていこうと思っています。

 

ご年配の方がふらっと気になって立ち寄ってくれることがあります。散歩がてら「ここはどんなところ?」と顔を出してくれる人もいるんです。都心のホテルではなかなかない光景ですよね。そんな方にスタッフが対応している姿を見ていると「宿屋」だなと思いますし、開かれた場で生まれるコミュニケーションが、我々はすごくうれしいです。

 

佐渡さん

理想は、このホステルが案内所のような役割もできたらいいなと思っています。地域のプレーヤーの方とも協力して、地域を盛り上げていきたいですね。

観光パンフレットなど多数置いてあるので、多摩情報を集めることができる

 

□■□ 多摩のプラットホームとして地域と観光をつないでいく □■□

ーー多摩地域や観光業界を盛り上げていくうえで、今後取り組んでいきたいことはありますか?

 

佐渡さん

夢や目標を語ればまだまだたくさんあります()。将来的にレンタルサイクル事業もやりたいなと思っていて、スタッフが近隣を自転車でまわって3時間くらいでどこまで行けるか調査もしています。

観光案内所のような、自転車レンタルもルートの相談もできる場になったらいいですね。

 

大矢さん

小さいホステルだからこそできることを大事にして、細やかなまちづくりに取り組んでいきたいと思っています。

我々だけでなく、皆さんにいい効果がないと産業は続かないと思いますので、地道に着実に続けていくことが大切ですね。

 

一貫して思うのは、地域に愛される施設でありたい。お客様にも安心してもらいたい、ということです。

さまざまな店舗や施設、それぞれに得意なことを生かして観光や地域に貢献していければいいですよね。それこそ、地域全体の総力戦だと思っています。

地上7階建て、天気が良ければ屋上からは富士山が見られる

 

□■□ 個性豊かなスタッフさんと多摩を楽しもう □■□

地域密着型の取り組みをするホステル「Wild Cherry Blossom-HOSTEL TOKYO KOGANEI-」は、宿泊以外にもイベントや英語カフェなど楽しい企画も定期的に開催しています。

そしてスタッフみんなが多摩愛に溢れ、それぞれ使命感を持って働いています。

 

スタッフのアラさんはこう話してくれました。

 「私にとっての東京は都心ではなく、多摩エリア。この地域が大好きです。本当にきれいなところです。まだ多摩を知らない外国人にも知ってもらえるように、プロモーション動画を作っています。多摩やこのホステルを知ってもらうために、毎日チャレンジしています」。

 

また生まれも育ちも多摩地域の酒井さんは、

 「この辺は、自然が多いエリアと都心の中間にあるので、どちらにも行ける利点があります。生まれ育った地元の魅力を発信できる仕事にやりがいを感じています。職場の環境もとても良く、否定せずチャレンジさせてくれる上司やスタッフに助けられています」。と話してくれました。

 

日本語を勉強中のマナさんは、

 「日本語が出てこないときは、他のスタッフが助けてくれます。国や文化は違う人たちがたくさんいますが、家族のように支えあっています」と、スタッフ同士の仲の良さを教えてくれました。

 

グローバルでありながら、地域密着型であり、ホステルに一歩足を踏み入れれば家族のようなあたたかさを感じる「Wild Cherry Blossom -HOSTEL TOKYO KOGANEI-」。

きっとこのラウンジに「ただいま」と何度も訪れる人が、どんどん増えていくのだと思います。飾らないホスピタリティで居心地の良い時間がゆっくりと流れているこの場所は、安心できる交流の場として、多摩のプラットホームとして、これからも熱い視線が注がれていくでしょう。

左からWCBスタッフの酒井さん、マナさん、大矢さん、佐渡さん、アラさん

6月5日におこなわれた「FESTIVAL MEXICANO」のフォトブース

甲冑もメキシコ風に!

イベント時にはキッチンカーも出店し、世界の食文化を伝える取り組みも行っています

 

●●●DATA

Wild Cherry Blossom – HOSTEL, TOKYO KOGANEI –

所在地/東京都小金井市中町4丁目15-14

営業時間/24時間営業(フロント受付時間は7:00 23:00

電話番号/042-401-1221

URL/https://wildcherryblossomhostel.com/ja/top-ja/

Facebook/https://www.facebook.com/wildcherryblossomhostel/

Instagram/https://www.instagram.com/wildcherryblossom_official/

その他/最新の営業情報はSNSまたは直接お問合せください。

 

2021/07/30

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