【立川市】カラフルで個性的なアフリカ布に元気をもらえる Gallery & Café「ADEGO」

【立川市】カラフルで個性的なアフリカ布に元気をもらえる Gallery & Café「ADEGO」
カラフルなアフリカ布の服や小物が魅力的なギャラリー&カフェ「ADEGO」
夏に食べたくなる!スパイスの効いたアフリカ家庭料理

立川市の郊外にある若葉町。ケヤキモールなどの複合施設を中心としたエリアにある「エルロード商店街」は、かつては昔懐かしい雰囲気の商店街でしたが、近年少しずつ様子が変わり始めています。カジュアルなカフェやレストラン、こだわりの自家焙煎コーヒーが人気の店など、ひとりでも気軽にふらっと立ち寄りやすいお店が増えているようです。

 

ここ「ADEGO(アデゴ)」もそんなお店のひとつ。

 

独特な模様が特徴的で、そのカラフルさは、見ているだけでも元気になれる西アフリカを代表する布。通称“Wax”というアフリカ布がこのお店の発信ツール。

その布で作られる洋服をオーダーメイドで販売。その場ですぐに購入できるバッグやポーチ、手作りの小物類もお店の中にセンス良く並べられています。

綿100%のアフリカ布は通気性もよく、夏の着こなしにもぴったりだそう

さらに注目すべきは併設のカフェ。

 

店全体にディスプレイされているアフリカ布を眺めながら、そのオリジナルの世界観の中で、ガーナやセネガルなどのアフリカ家庭料理や、こだわりのスイーツを楽しむことができます。

 

夏と冬にメニューチェンジが行われるそうで、取材時に提供されていたのは夏メニュー。

 

店主のお父さまがガーナ出身であることから、普段からよく食べられているという家庭料理「ぺぺのアフリカンランチプレート」1,300円(税別)。

「ぺぺ」はお肉やお魚など、どんな料理にもマッチするソースだそう。ガーナの家庭では定番の料理

フレッシュトマトと玉ねぎ、唐辛子の辛みが効いたスパイシーなソース「ぺぺ」は、皮付きポテトやスクランブルエッグ、海老のソテーにかけて食べます。

 

ぺぺを食材にたっぷりかけるのが、このプレートのおすすめの食べ方なのだそう。爽やかなトマトの甘みや酸味と、生の玉ねぎのシャキシャキ感が心地よく、まるでサラダのような印象のソース。レッドペッパーの辛さが食欲をそそる、夏らしい一皿です。

 

また、西アフリカのセネガルの名物料理「プレヤッサ」800円(税別)は、鶏肉とレモン、玉ねぎ、マスタードをチキンブイヨンで煮込んだソースを、ご飯と一緒にいただきます。

辛さもマイルドで食べやすく、じっくり煮込んだ玉ねぎの甘さがたまりません!

ルウなどを使わない、玉ねぎや鶏肉から出るエキスを煮詰めた、軽いとろみのあるソースは、粒マスタードとレモンの酸味も相まって爽やかで優しい味わいです。

鶏や野菜の旨味が体にじんわりと染み渡り、暑さで食欲が湧かないときにも食べやすい煮込み料理です。

お料理に+350円でドリンクとスープがセットに。この日は、ジンジャーソーダをチョイス

カフェメニューも充実。店主の手作りアップルパイや、ピーナッツバナナトーストは、常連さんからもお墨付きの声をいただくほどの人気商品。

 

また発展途上国の生産者や環境に配慮したフェアトレードのコーヒーや、有機栽培紅茶、オリジナルのジンジャーソーダやクラフトコーラなど、こだわりのドリンクも充実しています。

ワークショップも開催されたスパイスと柑橘フルーツを使った手作りのクラフトコーラ

お洒落なアフリカンスタイルを提案する「ADEGO」

ガーナ語で”Let’s go”のような意味で使う”I there go”という言葉を「アデゴー」と発音することから、その音をそのままローマ字表記にして店名にしたという「ADEGO(アデゴ)」。

 

「(この店名は)ガーナ人にはすぐにわかってもらえるんですけど。なぜか笑われちゃうんですよね。『これを店名にしたの!?』って」。と明るくチャーミングに笑いを交えながら、店名の由来を説明してくれるのは、こちらのお店のオーナであり、洋服や小物のデザインや縫製も手がける、椎野あやこさん。

毎日愛犬のベリルちゃんも一緒にお店へ。アフリカ布のデザインのようにパワフルで明るい笑顔が印象的

お父さんがガーナ出身ですが、生まれも育ちも日本だそう。地元もこの立川という椎野さんは、大学在学中、お母さんがアフリカ布を使った洋服のブランドのお手伝いに携わっていたことがきっかけで、椎野さんもその魅力に惹かれていったそう。

 

店舗を持つ前は、中目黒のポップアップストアや、各地のマルシェなどのイベントに参加し、セネガル人の業者と取引して仕入れたアフリカ布で作った洋服を販売していたそうです。

 

当時はパタンナーに委託し、サイズ違いに量産した服を販売していたそうですが、サイズが合わないものは売れ残ることも多く、その営業方法に難しさを感じたそうです。

 

スタートから2年くらい経った頃から、今のオーダーメイドスタイルへ。お客様に布から選んでもらい、サイズを測り、細かい注文を取り入れる販売方法がヒット。また2022年1月には、自宅近くのこの店舗を見つけて独立。

 

来店するお客様の「この服に合わせられる小物はないの?」といった要望にも応え、バッグやポーチなどを増やすなど、徐々に販売の幅が広がっていったそうです。

裁断の際に出る切れ端も、量り売りで販売。どんなに小さなものも、お客様から必要とされるので捨てることがないそう

これまで裁縫は未経験だったそうですが、もともと高価なアフリカ布をなるべくリーズナブルにお客様に提供するために、3年前からは、オーダーメイドの部分はこれまで通りパタンナーに委託し、それ以外に、その場で購入できる洋服や小物を自分で作り、販売することも始めたそう。

 

現地の人が伝統的なアフリカ布を、ヒールやブーツと組み合わせて都会的に着こなすイメージがデザインに組み込まれ、また布を通してアフリカの文化を伝える「ADEGO」。世界に一着、自分だけのオーダーメイド服に遠方から訪れるファンも多いそうです。

 

ベリルちゃんがいるお店は、ワンコも入店OKなので、お散歩の途中に愛犬と一緒にカフェでくつろぐお客様の姿が見られます。

 

2階にはレンタルスペースがあり様々なイベントがある中、「スウェーデン式ドッグマッサージ」などのイベントも定期的に開催されるそうで、ここは愛犬家にも嬉しいスポットです。

「ADEGO」オリジナルのアフリカ布で作る犬用のスタイ。飼い主の服とお揃いの布でオーダーすることも

ギャラリースペースとしての利用や各種ワークショップや、イベントなどコミュニティーの場でもある「ADEGO」。

 

「ここでアフリカ布を眺めて食事をしていると、なんだか元気をもらえるのよ!」と常連さんが気さくに話してくれました。またこの日はランチとティータイム、一日に2度訪れるお客様に出会うなど、アットホームで地域に愛されている雰囲気の良さを感じました。

 

夏の太陽の下で輝きを見せそうなアフリカ布の服や雑貨と、ジンジャーや唐辛子など食欲の湧くスパイスが、心地よい辛さと旨味を醸し出すアフリカ家庭料理。

 

立川の郊外にあるアットホームな注目スポット。買い物ついでに、ぜひお出かけしてみてはいかがでしょうか。

 

●●●DATA

Gallery & Café 「ADEGO」

所在地/東京都立川市若葉町1-9-5

電話番号/050-3577-5093

営業時間/日・祝日 10:00~17:00

月・木 11:00~18:00

金・土 11:00~21:00 (L.O各曜日30分前)

営業はインスタグラムにアップされるカレンダーをご覧ください

URL/https://adego-african.wixsite.com/adego

Instagram/@adegofashion

 

2023/07/11

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