扉を開けるとふんわりと広がる木の香り、さらにほんのり聞こえてくる川のせせらぎ。「図書喫茶カンタカ」は「となりのトトロ」の舞台となったともいわれる「八国山緑地」にもほど近い、東村山市と埼玉県所沢市の県境、旧所沢街道沿いにあります。
オーナーの蔵書が並ぶ1Fのカフェでは、絵本から経済書まで幅広いジャンルの本が揃っており、好きなものを選んで飲み物や食事と一緒に楽しむことができます。
店内BGMはボリュームが控えめに設定されていて、読書の邪魔にならないよう配慮されています。
また各テーブルにはコンセントが設置されており、Free Wi-Fiも完備しているので、テレワークをする人の姿も多く見られます。
また、2Fフロアーにはキッズスペースがあり、ゲームや絵本、ジグゾーパズルなどがあります。小さな子ども達が気楽に過ごせる空間となっていて、もちろん飲食も可能です。
今回、お話を聞かせてくださったのは、持田マネージャー。
「図書喫茶カンタカ」のオープンは、2020年12月。「食を通じて自然と人とが共生する関係を探りながら、雑木林や川を大切にしていきたい」と、いうオーナーの想いから誕生しました。
地元の木材で造られた本棚や商品棚は雑木林の癒しと静けさを表現。エントランスやレジカウンターのデザインには川を思わせる工夫が凝らされています。
お店のロゴマークには秋津の地にゆかりの深い「トンボ」が使われています。
ここから徒歩3分のところにある「日月神社」(じつげつじんじゃ)には、「とんぼの宿り木」といわれる御神木があり、わがままばかりいう殿様の口がきけなくなったという昔話が今も語り継がれています。
そして絶対に味わいたいのが、香り高いスパイスカレー。
これは埼玉県所沢市にお店を構える有名カレー店「negombo33」の山田孝二氏監修によるもの。スパイスの調合から考えられた本格カレーで、チキン・ビーフに加えて2021年5月よりエビカレーも加わりさらに充実。カレーは、二種盛りもできます。
そして、パクチー好きの人におすすめなのが、ベトナム生まれのサンドイッチ、バインミー。大きなパンに具がたっぷり入ってボリューム満点!
サバと豚肉の2種類から選べ、少しだけ食べたい人のためにハーフサイズも用意しています。
最後に忘れてはいけないスイーツメニューをご紹介。季節ごとに変わるスペシャルドリンクと合わせていただきましょう。フェンネルの葉を浮かべたグリーンティーはスッキリした味わいです。
珈琲ゼリーは、沖縄南大東島産のラム酒「コルコル」を使用した大人の味。まろやかでプルップルッの口当たりは、暑い夏にピッタリ一品です。
オリジナルブレンドコーヒーにはこちらも埼玉県所沢市の「山田珈琲豆焙煎所」で自家焙煎したものを使用しています。
苦みとコク、甘みのある深煎りの「落ち葉」、スッキリとしたアメリカンタイプの中煎り「カンタカブレンド」など、好みに合わせたものが選べます。
多目的スペースにもなっている2Fは、規模に応じて貸切やテーブル単位でのレンタル利用が可能です。
こちらでは毎月、多彩な分野のイベントが行われており、主催者や講師は主に地元の方が務めています。朗読と音楽の会、おはなし会、アロマセラピーやキャンドル作り、シャインアートの体験など。気軽に参加できることから、地元の人たちのコミュニティーの場として親しまれています。
取材日には「バスボム」を作るイベントが行われていました。
講師の庄司恵さんは、東村山市在住のアロマセラピスト。様々な資格を持ち、普段は人とペットの心とからだをサポートするセラピストとして活躍しています。
イベント情報は、Facebook又はInstagramで確認できます。
居心地が良くてついつい時間が経つのを忘れてしまいそうな「図書喫茶カンタカ」ですが、それも大歓迎とのこと。敷地内に35台停められる広い駐車場も完備しています。
のんびりとした時間を過ごしたいと感じたら、ぜひ雑木林につながる扉を開いてみてください。
●●●DATA
図書喫茶カンタカ
所在地/東村山市秋津町3-30-6
営業時間/9:00~20:00(ラストオーダー19:30)
定休日/年末年始
電話番号/042-306-0148
Facebook/https://www.facebook.com/kantakajpn/
Instagram/https://www.instagram.com/kantakajpn/
その他/駐車場あり(35台)
2021/08/23