オープンしたのは2020年5月の緊急事態宣言が開けた翌日という、難しい時期。それにもかかわらず、じわじわと噂が広がり今や地元の常連さんが日々訪れ続けるパン屋「くじゃくベーカリー」。
お店のある東大和市仲原は、駅から離れた場所ではあるものの近隣にはスーパーやドラッグストアなど生活の拠点となる店舗があり、常に人の行き交う場所。そんな立地を考慮してこの地でお店を開くことを決めたそうです。
スタイリッシュな店構えに吸い込まれるように中に入ると、こんがりと焼き上げられた美味しそうなパンがお出迎え。
ツヤツヤに光る滑らかなパン生地を、丁寧且つ素早い手つきで扱う姿がとても印象的なのは、店主の井関剛さん。
『パーラー江古田』や都内を中心に店舗展開している『SAWAMURA』、『THE CITY BAKERY』でパン作りのノウハウを学び、同店でバリスタをされていた奥様の稚紗さんと知り合い結婚。後にご夫婦で独立したそうです。
朝8時半のオープンから夕方の閉店時間まで、二人三脚で営業をこなす忙しいお二人ですが、休日は2歳になる娘さんと遊ぶ時間を大切にしている素敵なご夫婦です。
お店の中には、そんなお二人の思いがギュッと凝縮されています。
低温長時間発酵という製法を用い、一晩寝かせて朝一番で焼き上げたバゲットやリュスティック、サワードウなどこの店のメインはハード系のパン。
外側はパリパリっと香ばしく、中はもっちりとした食感。噛めば噛むほどにしっかりとしたうまみが口の中いっぱいに広がります。
小麦粉は国産が中心で、また数種類の自家酵母を使用。さらにミネラル成分を含む硬水を加えるなど様々な工夫が。
ハード系ならではのおつまみパンも充実していて、ゴルゴンゾーラチーズと胡桃がたっぷり入ったハニーゴルゴンノワや、レーズンくるみ、いちじくくるみなどワインなどお酒に合わせたいアイテムも揃います。
ハード系のパン以外には、オープン当初から変わらぬ人気の食パンがあり、日によっては予約で完売してしまうことも。
全粒粉を使った素朴なタイプと、生クリームを使ったリッチなタイプの2種類が日替わりで販売されます。
いずれのパンもお取り置きが可能なので、お目当てのパンがあれば電話でぜひご確認を。
旅先で出会ったくじゃくとの縁からつけられた店名『くじゃくベーカリー』。子供から大人まで覚えやすいそのネーミングとご夫妻の温かい人柄もあり、これからますますファンが増えそうです。
手間暇かけて焼き上げるこだわりの詰まったハード系パンを是非お試しください。
●●●DATA
KUJAKU BAKERY(くじゃくベーカリー)
所在地/東京都東大和市仲原4-22-36 尾崎ビル102
TEL/042-569-8546
営業時間/8:30〜17:00(完売Close)
定休日/月曜日・火曜日(その他不定休につき、インスタグラムにてご確認ください)
その他/お支払いは現金のみ
Instagram/https://www.instagram.com/kujaku_bakery/
2021/04/05