冬の歳事
日野市にある高幡不動尊では毎年1月31日に、節分で撒く豆を煎る豆煎り式が行われます。普段は線香を供える香炉に直径1メートル程の鉄鍋を置いて、約30キロの豆を煎ります。僧侶の読経に続いて参拝客が大きなしゃもじを使ってざらざらと豆をかき混ぜます。豆煎り式を終えると豆撒式の準備も整い、2月3日を待つばかりです。
季節を分ける節分。一年に4回訪れますが、立春前日の節分は最も私たちに根付いているものでしょう。各地の神社仏閣が春を待つ人々で賑わいます。 高尾山薬王院では身上安全、事業繁栄、諸縁吉祥、除災開運を祈願して節分会追儺式が行われ、午前午後を通して6回豆まきがあります。
注連縄や正月飾り、昨年いただいたお札などをお焚き上げするどんど焼き。日本各地で小正月の前後に行なわれますが、その呼び名も左義長や道祖神祭、さいの神などいろいろです。 国立市の谷保天満宮でも毎年成人の日にどんど焼きが行われます。境内にできたやぐらには近隣の人々がお札やだるまを乗せていきます。
1月28日、初不動大祭のこの日。高幡不動尊の境内はだるまで覆い尽くされます。例年100軒に届くかという軒数のだるま商が店を出し、起伏に富んだ境内は見上げても見下ろしてもだるまの赤しか目に入らないほどです。
阿豆佐味天神社は元日にだるま市が立ち地元の人たちが初詣に訪れる、地域に根差した神社です。
府中市押立地区のどんど焼きは都内最大規模と言われるもので、いつごろ始まったかは不明で、一時途絶えていた時期もありますが現在に引き継がれているようです。