奥多摩町には数多くの郷土芸能が伝わっており、小河内ダムに沈んだ小河内村に伝わっていた郷土芸能は村民によって受け継がれ、9月の小河内神社祭礼に奉納されています。
JR福生駅からバスで30分ほどにある三嶋神社。この神社が鎮座する日の出町大久野玉の内地区には獅子舞が伝わっています。「雨乞獅子」とも呼ばれ、かつては雨乞いとして奉納されており、平成2年に町の無形民俗文化財に指定されました。
各地の地名にはいろいろな由来があります。織った布を税の一つ「調」として納めたとされることから「調布」となったり、平な土地が広がっていることから「小平」と名付けられたり、と様々です。東京都北西部に位置する青梅市の「青梅」はどこから来たのでしょう。
5月、府中市のケヤキ並木が新緑の季節を迎えます。正式には「馬場大門のケヤキ並木」と言い、桜通りから甲州街道を渡り大國魂神社まで続く約500mの並木です。その起源については、源頼義・頼家が奥州征伐の途中に戦勝を祈願し、凱旋時に1000本の苗木を寄付したことや、徳川家康が江戸幕府を開いたことを祝して寄進した馬場に植樹をしたなど諸説あるようです。
獅子舞の名称である「横中馬」。これは横田・中村・馬場の三地域を指します。地域は異なりますが長圓寺の檀家というつながりからこのように呼ばれ、獅子舞を継承しています。獅子舞の起源は不明ですが、保存会の資料によれば、太鼓の胴に宝暦3(1753)年の墨書があることからこの頃には行われていたようです。
羽村の天王祭とも呼ばれるこの祭りは、八雲神社(稲荷神社に合祀)、阿蘇神社、神明神社、玉川神社が神輿や山車を出して氏子域内を巡行します。神輿や山車はどの神社のものも、長い年月を経て受け継がれている味わい深いものです。