【愛宕神社(青梅市)】
野生みある満開のツツジが
神社の石段を彩る

 梅の里として知られる吉野梅郷にある愛宕神社も、青梅市で有名なツツジの名所。鳥居をくぐると急な石段があり、その両側に色鮮やかなツツジ約450本が咲き誇ります。ここのツツジは丸く刈り込んでいない自然の姿で、花も野性味があります。石段を登りきると拝殿があり、振り返れば青梅の街と新緑の美しい青梅丘陵が見渡せます

鳥居の周辺、石段の両側にもツツジが咲き誇る

 帰り道は石段を下りずに回り道して遊歩道を歩くのもおすすめ。麓まで下りてくると小さな沢があり、その周囲にニリンソウが群生しています。ニリンソウはツツジが咲き始める前から白い可憐な花を咲かせ、4月末頃まで見られます。

遊歩道沿いに咲くニリンソウ

 愛宕神社の近くには源頼朝が畠山重忠に命じて諸伽藍を整備させたと伝えられる即清寺があります。愛宕神社の拝殿から山道を登っていくと、即清寺の裏山にたどり着きます。現れるのは四国八十八箇所の札所のお砂を納めた「山内新四国八十八か所霊場」の石仏群。江戸時代末期に設けられたもので、一回りすれば四国遍路巡礼と同じ功徳を積むことになるそうです。

●DATA
愛宕神社
住所/東京都青梅市柚木町1-944
アクセス/JR二俣尾駅から徒歩約20分、またはJR青梅駅からバス「柚木(ゆぎ)」下車、徒歩約5分

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