青梅線・五日市線沿線には、美しい星空や絶景など、冬だからこそ楽しめる景観が点在します。温泉宿や茅葺きの古民家に泊まって、山の幸・川の幸を 味わいながら、冬のアドベンチャー体験に足を延ばしてみませんか。
御岳山の御岳平、長尾平、武蔵御嶽神社からは星空と都心の夜景が同時に楽しめます。
山上には24軒の宿坊があり、そのうちの1軒、茅葺き屋根の「東馬場」は東京都有形文化財に指定されています。馬場家は江戸時代から代々、武蔵御嶽神社の御師(神職)を務めてきました。この家は慶応2年、十代目当主が愛する妻の実家を模して建てた、歴史的にも大変貴重な家です。
宮城県から職人を招き、3カ月かけて屋根の葺き替えが完了した馬場家御師住宅。
敷地内の土手では12月中旬~1月上旬、カメバヒキオコシの枯れた茎が水を吸い上げてできる氷の花が見られます。
神秘的な氷の花(写真提供:宮田浩)
今も大切に保存されている江戸時代のトイレ(使用は不可)。
客間での宿泊は1日1組限定。
天然のキノコやヤマメなど、旬の味が楽しめます ※メニューは変更になる場合がございます。
馬場家御師住宅 第十四代当主 馬場克巳さん
「静かな山上で、自然と一体となってお過ごしください」
JR御嶽駅からケーブル下行きバスで終点下車、ケーブルカー「御岳山駅」下車徒歩約10分 1日1組限定 1泊2食付 15,000円(税別)~
☎0428-78-8446
http://mitakesan.com/syouten/higasibaba/
創業百年を超える老舗旅館・荒澤屋は、旬の田舎料理ときき酒師が薦める美味しいお酒が飲める宿。お風呂は鶴の湯温泉の汲み湯を利用しており、ゆったりつかれば、体の芯まで温まります。
ご主人の「ひろじい」こと荒澤弘さんは、国土緑化推進機構から認定された森の伝承語りの名人。奥多摩に伝わる80もの民話をすべて語ることができます。宿泊されたお客さまが、その日に訪れた場所や翌日訪れる場所を聞き、その場所に言い伝えられてきた民話を情緒豊かに語ってくれます。
「民話はロマン。その場所に伝わる民話を知っていると景色が違って見えてきます。思い出深い旅にしてほしいという想いを込めて語っています」と荒澤さん。囲炉裏端でひろじいの話を聞けば、いつしか心もほっこり。懐かしい民話の世界に誘われます。
1日3組限定。のんびりくつろげます。
荒澤屋は奥多摩駅から徒歩約5分。氷川大橋を渡り、右折して日原街道を進むとすぐ左手に特徴ある赤い建物が見えてきます。
星空浴をするなら、荒澤屋から徒歩約15分の森林セラピー基地「登計(とけ)トレイル」がお勧めです。森林セラピーツアーやガイドの依頼は奥多摩地域振興財団(☎0428-83-8855)へお問い合わせください。
玄関を入って右側に居食処「炉ばた あかべこ」があります。
旬の料理に舌鼓。アワビタケのきのこ鍋は絶品。
若女将の荒澤梢さんはきき酒師。日本酒について幅広い知識を持ち、料理に合うお酒をアドバイスしてくれます。
若女将 きき酒師 荒澤 梢さん
「素材の良さを生かした料理と美味しい地酒をお楽しみください」
すべての棟が温泉から50m程離れているので静かに楽しめます。
「秋川渓谷 瀬音の湯」の敷地内にある渓谷に佇む宿泊コテージ。凛とした冬の夜は東京とは思えないほどの夜空が楽しめます。夏や秋は早めに予約しないとなかなか泊まれない人気の宿ですが、お正月を除く冬は穴場のシーズン。家族で鍋を囲んだり、ボードゲームを楽しむなど、ちょっとした別荘気分が味わえます。
温泉はアルカリ度がとても高い泉質で、美肌の湯として人気です。
秋川渓谷の静寂な山々に囲まれた露天風呂。
コテージからすぐの入り放題の温泉は、全国149万票による温泉総選挙2017で、約2万4千票を獲得し「うる肌部門」で全国3位に選ばれました。自炊もできますが敷地内にある食事処では、旬な素材を取り入れたお料理や地元で作られたお蕎麦などが味わえ、ディナータイムは、全国日本料理コンクール労働大臣賞他受賞歴を多数持つ料理長が腕を振るった会席料理(要予約)も楽しめます。
施設内にはリラクゼーションルーム、地元の名産品が集まった直売所、足湯などもあり、ゆったりとした時間が過ごせます。
風呂上がりは開放的なデッキへ出て、時間を忘れのんびり過ごすのがおすすめです。
フロント担当 佐藤 年也さん
「それぞれの楽しみ方で、ゆっくり秋川渓谷を楽しんでください」
●JR武蔵五日市駅から瀬音の湯経由上養沢行きバスで「瀬音の湯」バス停下車すぐ、またはJR武蔵五日市駅から藤倉行きバス「十里木」下車、徒歩約8分 3、6、9、12月の第2水曜定休 1泊朝食付8,000円(税込)〜
☎042-595-2614
http://www.seotonoyu.jp/cottage/
完全結氷した払沢の滝。
最下段の落差約26mから美しく水が流れ落ち、日本の滝百選にも選ばれる払沢の滝。寒さがピークを迎える1月~2月頃に結氷が始まり、2018年1月下旬には12年ぶりに完全結氷しました。毎年、息を呑む絶景を一目見ようと多くの観光客が訪れます。
最大結氷日を当てる「氷瀑クイズ」、物産展「ほっこり市」、「フォトコンテスト」を実施。詳しくは檜原村観光協会HPにて掲載。
☎042-598-0069(檜原村観光協会)
檜原村観光協会HP:
http://hinohara-kankou.jp/
JR武蔵五日市駅から藤倉行きバス、数馬行きバス(払沢の滝経由)、または数馬行きバス(やすらぎの里経由)で「払沢の滝入口」バス停下車、徒歩約20分
瀬音の湯コテージから徒歩で「十里木」バス停へ。藤倉行きバス、数馬行きバス(払沢の滝経由)、または数馬行きバス(やすらぎの里経由)で「払沢の滝入口」バス停下車、徒歩約20分
岩蔵温泉郷にひっそりと建つ「湯の権現」。
その昔、日本武尊が遠征の折りに立ち寄り、温泉で身を清め、切り立った大岩に武具を納めたと伝えられる岩蔵温泉郷。
儘多屋は明治16年創業の旅館で、随所に明治の名残りが感じられます。自慢の岩風呂は、土・日・祝日は日帰り入浴も可(要事前問合せ)。窓の下を流れる黒沢川のせせらぎに心が癒されます。
儘多屋の向かい側にはカフェゆばYUBAがあり、薪ストーブで温まりながら、地元の焙煎名人の豆を使用した岩蔵コーヒーや瑞穂町の茶工房の東京紅茶MIZUHO、手づくりケーキが味わえます。
落ち着いた雰囲気のロビー。静かに流れるジャズを聴きながら、地元の焙煎名人の豆を使った岩蔵コーヒーを味わうのは至福のひとときです。
窓の下には黒沢川が澄んだ水をたたえて流れています。
多摩川のヤマメ、青梅の生みたて卵など、料理は地場の新鮮食材を使用。
趣きのある岩風呂。
若女将 儘田 菜つ美さん
「レトロな雰囲気の中で、古のロマンに想いを馳せながら、心和む旅をお楽しみください」
JR東青梅駅北口から西武バス「飯能駅南口行き」で「岩蔵温泉」下車、徒歩約2分 土日祝日営業 平日は要相談 1泊2食付12,200円(税別)~
☎0428-74-4221
http://mamadaya.com/
青梅市成木の内沼きのこ園では冬期もシイタケ狩りが楽しめ、すぐに炭火で焼いて食べることができます。シイタケの旨味成分は傘の内側で作られるので、傘が大きく開いた「完熟シイタケ」の味は格別。園内のカフェ「ぴるつ」では、きのこたっぷりのピザなどが堪能できます。
楢の原木に菌を植え込み、1年程度、自然の状態に置いてシイタケを発生させる。
シイタケの傘の開き具合を見る内沼さん。
内沼きのこ園代表の内沼 秀夫さんはきのこ栽培歴32年。昔ながらの自然栽培にこだわり、手間と時間をかけてシイタケをはじめ、マイタケ、ヒラタケなどを栽培しています。
シイタケ狩りで収穫したシイタケは、ビニールハウスの中で、炭火で焼いて食べることもできます。炭火焼セットは、七輪と炭と網が用意され、調味料、皿、箸付きで1人200円。シイタケ狩り、炭火焼とも事前予約が必要です。
薪ストーブの温もりが嬉しいカフェ「ぴるつ」の店内。きのこをたっぷり使ったピザやパスタ、アヒージョなどが楽しめます。
炭火で焼いた完熟シイタケの味は格別。
きのこをたっぷり使ったピザは「ぴるつ」自慢の一品。
店内では、スライスした天日干し乾燥シイタケも販売。香りがよく、料理に使いやすいと評判です。
少し入れるだけで料理の味を引き立てる「椎茸パウダー」は人気商品。
内沼きのこ園代表 内沼 秀夫さん
「収穫したらすぐに炭火で焼いて、きのこ本来の味、香り、歯ごたえをお楽しみください」
JR東青梅駅南口から都営バス成木循環で「成木一丁目四ツ角」下車、徒歩約5分 シイタケ狩り(要予約)入園料大人200円、子供100円 炭火焼セット(調味料付、要予約)1人200円 きのこ100g 320円 火曜定休
☎0428-74-4528
http://u-kinoko.jp/
京王タクシー「内沼きのこ園→JR東青梅駅定額制サービス」スタート
内沼きのこ園よりJR東青梅駅まで、乗車時に「定額制」と伝えると2,880円(税込・迎車代含む)でご利用頂けます
☎0428-22-2612(京王タクシー)
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