小田急線喜多見駅より5分ほど歩いた住宅地の中に、緑と白のストライプ柄の看板が見えてきます。そこが「ク.フワーフ」です。
店名は店主の岡本兼二さんによる造語。「まごころ」の意味合いを込めたいとインスピレーションを働かせ、語感などを試行錯誤した結果決まりました。
「初めて店名を聞いた人はこの単語に馴染みがなく“??”となってしまうみたいです」と笑顔で話す岡本さん。しかし、何度かこちらのパンを頂くうちに、お店の雰囲気や味が記憶され「ク.フワーフ」がじんわり体に染みて忘れられなくなるようです。
お店に着くと、軒先に掛かる看板の小鳥とウサギが出迎えてくれます。こちらは2014年のオープン時に、一緒にお店を切り盛りする奥さんが手作りしたもの。温もり感に溢れています。
岡本さんは、長年明治屋ストアーのパン製造に携わっていました。かねてより開店の夢を持っていましたが、工場長を任されていた経緯もありなかなか独立の機会も得られず、実現に至りませんでした。
そんな中、3人のお子さんが就学し、学校の繋がりで参加することになった「おやじの会」という集まりで知り合った仲間たちと「地元に美味しいパン屋さんを!」と話題が盛り上がりました。程なくしてその強い要望に後押しされ、2014年に開店することになりました。
「お店に並ぶパンは「美味しいもの、体に良い物を」がコンセプト。そのため、国産小麦(主に北海道産)、本和香糖(沖縄県産のサトウキビで作られたお砂糖)を使用し、ショートニングはオーガニックのトランスフリーを使うという徹底ぶり。もちろん、イーストフード、乳化剤は不使用です。
おすすめはバゲットと食パン。「毎日食べても飽きのこないパン」をと、厳選した素材が用いられています。
そして有志農家による、食の安全を見える化する取り組みを行っていて、GAP(農業生産工程管理)に基づき作られている「狛江産野菜」を使った、季節感あふれるタルティーヌも絶品です。
実は取材当日、岡本さんは前日の夜11時からお店にいたとのこと。美味しくて、体に良い物を作るためにこだわって仕事をしていたら徹夜に。その手間暇を厭わない姿勢が1つ1つのパンの味を決めているように感じました。
「お客さんに喜んでもらいたい」その熱い思いが、さらなる美味しいパンを追求する原動力なのです。
最後に「夢はハムやベーコンを手作りしたいんです。そして、いつかカフェも開きたいですね」と話してくれました。
美味しいパンと自家製ハムやベーコンのカフェ。想像するだけで今から楽しみですね。
施設名 | Boulangerie ク.フワーフ |
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住所 | 東京都狛江市岩戸北4-11-9 |
TEL | 03-6324-8044 |
営業時間 | 10:00〜19:00 |
定休日 | 日曜日、月曜日 |
料金 | お支払いにPayPay 利用可 |
公式サイト | https://www.instagram.com/ku_fu_wa_fu_/ |
アクセス | 専用駐車場1台あり |
駐車場 | あり |
※最新の情報は公式サイトをご確認ください。