「自然に囲まれた静かな場所で集中して作業したい」
「都心近くのコワーキングスペースを探している」
「焚き火やリバーアクティビティを楽しむのもあり!」
心地よい川音を聞きながら仕事してみませんか? こんにちは、イマタマ編集部です。
2020年6月に青梅市の御岳渓谷沿いにオープンしたA-flowは、リバーアクティビティの活動拠点です。コワーキングスペースのサービスは、2020年11月から開始しました。
最寄り駅のJR御嶽駅へは、JR新宿駅から約90分。JR御嶽駅からA-flowまでは徒歩約5分で到着します。
A-flowの目の前には多摩川がサーッと音を立てて流れていますよ。
A-flowは、JR御嶽駅から徒歩約1分のところにある素泊まり宿「A-yard」のオーナー・柴田大吾さんが運営しています。ちなみに、A-yardの名前の由来は「ええ宿」からきているそうです。クスっと笑えますね。
柴田さんはなんと、ラフティングの元日本代表選手。世界各国の大会で活躍していました。
急流が続く御岳渓谷はリバーアクティビティの聖地としても有名で、ラフティングの環境に適しているため、2010年に移住してきました。
夏になると多くのリバーアクティビティ愛好家たちが柴田さんのもとを訪れ、ラフティングやカヌーなどを楽しんでいます。
A-flowは、老舗の割烹旅館「河鹿園」の別館を改装して建てられました。建物は2階建て。現在は伐採が禁止されている屋久杉など、珍しい木材が至るところに使用されています。
建物の外観は、どこか田舎のおばあちゃんの家のような雰囲気が漂います。
リバーアクティビティを楽しんだ後に汗を流せるようにと、お風呂の改装も予定しているとのこと。
「A-flow」の名前の由来は……、そうです! 「ええ風呂」からきているそう。ユーモアあふれる柴田さんの人柄が感じられます。
それでは、コワーキングスペースとしての詳細を見ていきましょう。
1棟すべてがコワーキングスペースとして利用できます(2020年12月現在)。2階は12畳1間、1階は12畳1間と、6畳1間があります。
2人で作業してみましたが、1階と2階のどの部屋でもソーシャルディスタンスを取りながら、ゆったりと仕事ができました。
2階の大部屋は広々とした開放的な空間です。大型モニターも設置されています。
窓は多摩川に面した南側にあって、どの部屋からも多摩川の清流を眺めることができます。日当たりがいいので、木漏れ日が部屋に差し込み、温かさを感じました。
そして何より、仕事中に聞こえてくるのは、静かすぎず、うるさくもない川の音――。心地よい自然のBGMを聞きながら作業できるのはA-flowならではですね。
御岳渓谷の景色と音に癒されながら、集中して作業できました。
1階にある机とイスは、キャンプギアでそろえています。折りたたみできて、軽々と運べるので、場所や向きを好みの位置に簡単に変えられますよ。
コーヒーと紅茶は一杯100円で提供しています。
1階の6畳にはホワイトボートも用意され、グループでの企画会議、オンライン会議などにぴったりです。
1階には柴田さんの手作りウッドデッキが。外の景色を楽しみながら、一息つくのもおすすめです。
各部屋の電源コンセントは壁面にあります。延長コードも用意されているので部屋のどこにいても作業できます。
Wi-Fiはもちろん無料です。スマートフォンでGoogleのインターネット速度テストを試してみたところ、下り213.3Mbps、上り407.3Mbpsで、評価は「非常に高速」。
実際、オンライン会議で遅延することはありませんでしたし、1分間の動画データのオンラインストレージへのアップロードもわずか30秒ほどで完結しました。通信はサクサクですよ。
焚き火をしながら外でも作業できます。自然豊かなA-flowならではのワークスタイルですね。
柴田さんにワーケーションについてお話しを伺いました。
会社や家とは違う空間としてA-flowを使ってほしい、と柴田さんは話します。
「最初は、誰もが気軽に集える趣味の場所として活用しようと思っていましたが、コロナ禍でテレワークの導入が広まったため、コアーキングスペースとしての利用も考えるようになりました」
コワーキングスペースの利用者は、サービス開始の2020年11月末から話を伺った12月中旬までで、約20名。
年齢層は20代から50代と幅広く、テレビ局の社員や起業家などにも利用されていると言います。
「午前中に仕事をして、午後は山に走りに行ったり、川下りをしたりする人もいます。東京から遠くには行けないけれど、御岳渓谷なら気軽に行けると、みなさんお話しいただきますね。ワーケーションのお試しとしても、御岳渓谷の環境はとてもいいと思いますよ」と柴田さん。
ワーケーションの地として多くの人が訪れる御岳渓谷。景色がきれいで、透き通った渓谷が印象的でしたが、台風の影響や夏の人出の多さにより、2020年はゴミが多かったそうです。
御岳渓谷の自然を守ろうと、柴田さんは地元の人と一緒に毎週月曜日の早朝、リバークリーンを行っています。
「私自身、ラフティングのイベントなどを開催しています。地元の人には応援してほしいし、地域と一緒にイベントを楽しみたいという思いがあります。そのためには、川を守っていかなければいけない。そう考え、2020年6月末から定期的なリバークリーンを始めました」
でも、と柴田さんは頬を緩ませます。
「本当は、みんながありがとうって、笑顔を見せてくれるのが単純にうれしいんです」
「リバークリーンは義務にならないように、負担にならないように、楽しくできることが大事だと思います。できる人ができる範囲で長く続けていくことが大切。A-flowの利用を通して、こういった取り組みがあると知ってくれるだけでもうれしいです」
コワーキングスペースの利用だけではなく、息抜きに川を散歩しながら、アクティビティとして楽しみながらゴミを拾う。それだけでも地域と繋がって、美しい景色を守ることができると柴田さんは話してくれました。
A-flowは、東京都がワーケーションの普及を目的として進めている事業「東京都ワーケーション普及促進等モデル実証事業地域回遊モデル サテライトオフィス」の対象施設です。
そのため、2021年2月末まで無料で施設を利用できますよ。
この機会にぜひお試しください!
施設名 | A-flow |
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住所 | 東京都青梅市御岳本町338-2 |
公式サイト | https://a-flow.info/ |
アクセス | JR「御嶽」駅から徒歩約5分 |
※最新の情報は公式サイトをご確認ください。