JR中央線国分寺駅の南口から繁華街を通り過ぎ、住宅街に向かう急な坂道を下り、歩くこと約15分。湧き水がそそぐ清流沿いの遊歩道「お鷹の道」の少し手前に、日本茶カフェ『茶々日和』はあります。
テラス席もあるお店のエントランスには、メダカが元気よく泳ぐ小さな蓮池や、ホタルブクロや、ニホンハッカなど、初夏の野草が茂るビオトープがあり、涼しげで風流な和の演出に心奪われます。
2018年9月にオープンした『茶々日和』は、この閑静な住宅街に住む人々や、お鷹の道の散策中に立ち寄るお客様などが訪れます。
お茶を焙じる芳ばしい香りに包まれた、ゆったり静かに過ごせる店内。お茶をこよなく愛する店主が淹れるこだわりの日本茶と、手作りの甘味や軽食を楽しめます。
特に夏はかき氷が人気で、ほとんどのお客様が注文するそうです。
ほうじ茶や、国産の和紅茶を使った自家製シロップや、ブルーベリー、柚子などの地元産の素材を使ったかき氷も楽しめます(各550円・税込)。
そして特におすすめしたいのが、埼玉県産の狭山茶の抹茶を贅沢に使った「抹茶のかき氷」(650円・税込)です。
こちらは抹茶のシロップではなく、甘みを加えず冷水で練られた濃抹茶が贅沢にたっぷりとかけられています。
お好みで白蜜をかけていただくこともできますが、まずはそのまま。お茶本来の甘みをしっかりと感じてみてください。これはまさしく「食べる抹茶」。
かき氷は甘いという固定観念をしばし忘れて味わっていただきたい逸品です。
最後に溶けたところを飲み干すと、口いっぱいに広がるすっきりとしたお茶の甘みと、ひんやり感が堪りません。
かき氷を食べた後に温かいお茶をオーダーされる方も多いそうで、クールダウンした後はより一層、お茶の優しい味わいが身体中に染み渡ります。
こちらのお店では、全国各地のお茶農家から直接買い付けた、選りすぐりのお茶を急須で提供しています。
ペットボトルのお茶が普及し、急須を持たない家庭も増えたというこの時代。ペットボトルのお茶しか知らない世代がいることに、店主の関口さんは衝撃を受けたそうです。
「急須で淹れたお茶の美味しさを、もっとたくさんの人に知って欲しい」と、美味しい淹れ方や、二煎目以降の楽しみ方、使用後のお茶の葉の活用法まで、丁寧に教えてくれます。
『茶々日和』では、温かい煎茶は、入り口にある茶看板から好みのお茶を選ぶことができます。すっきりしたタイプや、まったりタイプなどその日の気分に合わせて選んだり、飲み比べをして違いを知ることもできます。
また、店内で焙煎するほうじ茶も浅煎りと深煎りがあり、それぞれの風味を楽しむことができます。(お茶は一口菓子付きで各450円〜・税込)
美味しいお茶と一緒に、手作りの甘味や軽食が楽しめる『茶々日和』では、「どら焼きセット」(650円・税込)も人気のメニュー。
丁寧に焼かれた皮に包まれたどら焼きは、ほうじ茶餡・柚子餡・煎茶バター餡が選べます。
しっとりとしたきめ細かい生地は、甘さ控えめ。食べ応えがあるので、小腹が空いた時にぴったりです。同じ皮を使った、軽食メニュー「どら焼き玉子サンド」(350円・税込)も人気です。
「夜寝る前に、水出しのお茶を飲むのがおすすめですよ」と関口さん。水出しにすることで、カフェインの量が抑えられ、お茶に含まれるテアニンという成分でリラックス効果が得られるそうです。
冷蔵庫で簡単に作れるので、暑い夏の夜に、ひんやりとリラックス気分で眠れるのは嬉しいですね。
お茶を味わうだけでなく、その楽しみ方も教えてもらえる日本茶カフェ『茶々日和』。一味違った夏のひと時を過ごしてみてはいかがでしょうか。
施設名 | 日本茶カフェ「茶々日和」 |
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住所 | 東京都国分寺市東元町3-18-5 |
TEL | 042-313-8122 |
営業時間 | 11:00~18:00 |
定休日 | 水曜日 |
公式サイト | https://chachabiyori0913.com/ |
※最新の情報は公式サイトをご確認ください。