田村酒造場(嘉泉) | イマタマ

田村酒造場(嘉泉)

2020/12/01

TEXT by イマタマ編集部

創業時からの精神を守り作られる、まぼろしの酒「嘉泉」

「福生で生まれた酒を飲んでみたい」

「東京の神社にゆかりの深い酒を楽しみたい」

「蔵見学で日本酒の知識も得たい」

創業は文政5年の1822年、福生市の玉川上水のほとりに「田村酒造場」はこんな方に訪れてほしい酒蔵です。

初代からの家訓は「丁寧に造って、丁寧に売る」。

時代をとらえ、気風を織り交ぜながら、深い歴史に裏打ちされた酒を仕込んでいます。

「嘉泉」の歴史

酒造場の創業は1822年ですが、その先祖を辿ると田村家は武蔵国多摩郡福生村に1600年後半にこの村を切り開いた旧家だったそうです。

当時は、村の政治などを司る村役などを勤めていたそうで、古くから福生と共に歩んできた歴史が田村家にはあります。屋敷内に流れている田村分水は隣接する玉川上水より取水し、生活用水などに使われていました。

田村酒造場前の玉川上水
玉川上水のほとりに位置していた立地が、田村家にとって千載一遇だった
田村酒造場入り口看板
創業の100余年前よりこの地に根付いており、その趣は凛としている

そんな中、田村家九代目勘次郎が造り酒屋を家業とし、酒造りを始めるにあたり敷地内に井戸を掘りました。すると、酒造りに最適な中硬水秩父奥多摩伏流水を引き当てることに成功します。その喜びを表し「嘉泉」と名付けられました。

田村分水
慶応3年の1867年に幕府より取水権を得て、玉川上水より取水した田村分水が今も残っている
田村酒造場の酒林
当時の喜びを忘れずに時代を受け継いでいき、現在も井戸水が仕込み水に使われています

丁寧に仕込み、売ることで、地域に確固たる礎を築いた

酒造りにおける家訓は「丁寧に造って、丁寧に売る」ことです。この精神を守り続け、大規模生産は行わずに目が行き届くような規模を守り続けてきました。

さらに酒造りを担う蔵人たちは地元出身者のみに限定しています。いい米、いい水、確かな技術は不可欠ですが、その土台にあるのは人なのです。研ぎ澄まされた和が生み出すものが、それを嗜む人にも和をもたらすという理念に基づいています。

田村酒造場の精米の様子
昔ながらの手法で丁寧に造り込むから、1本1本に想いが伝わる
田村酒造場の醸造の様子
本蔵での醸造の様子。昔ながら梁や柱が蔵の歴史を伝えてくれる

この理念に抗わず、特別限定品季節限定品など、多くの酒を造り確実にお客様の手元へ届け続けています。

通常であれば、蔵見学を実施していますが、現在は休止中。再開にあたっては、ホームページやメルマガなどでお知らせがあるので、再開次第ぜひ訪れて、その歴史とこだわりを直接感じてみてください。

田村酒造場の本蔵
国の登録有形文化財に指定されている本蔵。日本の原風景のありのままが見られます
田村酒造場、純金入、嘉泉
見学は敷地内の各スポットを回りながら、最後に試飲が待っている。再開を楽しみに待ちたい

データ

施設名 田村酒造場(嘉泉)
住所〒197-0011 東京都福生市福生626
TEL042-551-0003
営業時間8:00~17:00
定休日日曜日、祝日、月曜日
公式サイトhttp://www.seishu-kasen.com/
アクセスJR福生駅から徒歩約10分、中央道・八王子ICから約20分

※最新の情報は公式ホームページをご確認ください。



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