「自然に囲まれた静かな場所で集中して作業したい」
「都心から1時間程度で行けるコワーキングスペースを探している」
「焚き火やBBQを楽しむのもあり!」
キャンプ場で仕事をしてみませんか? こんにちは。イマタマ編集部です。
深沢渓 自然人村は、あきる野市の渓谷沿いにあるキャンプ場です。
最寄り駅のJR武蔵五日市駅へは、JR新宿駅から約1時間。JR立川駅で武蔵五日市行きに乗り換えるか、電車によっては乗り換えなしで行くことも可能です。
JR武蔵五日市駅からキャンプ場までは、徒歩で約20分、タクシーで約5分で到着します。
深沢渓 自然人村がオープンしたのは1995年のこと。毎年、GWや夏休みなどの最盛期には多くの人で賑わいます。キャンプやBBQのメッカと言われるあきる野市のなかでも特に人気のキャンプ場です。
2020年4月、オーナーの高水健さんがお父様からキャンプ場の事業を継承しました。
高水さんは若干30歳ながら、JR武蔵五日市駅の目の前でカフェを2店舗経営するなど、あきる野市で将来を嘱望されている人物です。
高水さんはコロナ禍にあってもキャンプ場の新しい形を模索し、ロッジの新設やソーシャルディスタンスを保ったライブイベントなどを積極的に行っています。
コワーキングスペースの可能性にもいち早く注目し、事業継承からわずか約半年、2020年11月からワーケーション施設としてのサービスの提供を開始しました。
さっそく、コワーキングスペースを含む深沢渓 自然人村の施設を見ていきましょう。
キャンプ場の入口は、クルマが通る道路から50mほど坂を下ったところにあります。坂を下っていくと川の流れる音が大きくなり、だんだんと空気がひんやりしてくるのを感じます。
人里離れた地に入り込んできたかのようですよ。
場内に8つある建物のなかで、コワーキングスペースとして開放しているロッジはひとつ(2020年12月現在)。
見晴らしのよい小高い場所に建つ建物で、ペンキ塗り立ての焦げ茶色の外観と、水色の屋根が目印です。
ロッジのドアを開けると、真新しい木製の床とスカイブルーの壁が目に飛び込んできました。
オレンジ色のクッションが2つ並び、壁には額に入ったイラストが散りばめられ、天井には白熱灯が吊されています。
明るさと親しみやすさを兼ね備えた大人の隠れ家のような空間です。
間取りは1Rで、広さは16㎡。カウンターテーブルが2つとテーブルがひとつ用意されています。
座席は最大6席まで用意可能ですが、落ち着いて仕事をするなら、1名から4名程度の利用が最適そうです。
今回は2人で利用しましたが、ひとりずつカウンターテーブルを使ってゆったりと仕事できました。
資料作成中、ふと大きな窓ガラスの向こうに目を向けると、陽光に照らされた渓谷の緑が。緑を見ているだけで心が穏やかになるのを感じます。
事務所や自宅での作業だと、長時間しかめ面でパソコンの画面を見つめてしまい、気付くと身体がこわばっているなんてこともしばしば。
自然に囲まれた深沢渓 自然人村ではそんなこととは無縁です。さんさんと陽が射し込む明るい空間で、肩肘張らず集中できたことで作業がはかどりました。
もちろん、部屋にはWi-Fi機器が設置されています。試しに、2分30秒のフルHD動画をダウンロードすると、約15秒で完了しました。2人で同時にWi-Fi接続しても遅延はまったく感じません。
それでも高水さんは、コワーキングスペースにとって通信の速度と安定性は何よりも大切な要素と考え、常に最新のWi-Fi設備を整えるつもりだと言います。
電源コンセントは3口の延長タップが2つ用意されていました。延長タップは3mほどあるので、部屋のどこにいても電源を利用できます。ノートパソコンやスマートフォン、タブレットなどを使用するには必要十分です。
窓の外には広々としたテラスもあります。
資料作成はロッジでがっつりと、メール返信や社内報告など事務的な作業はテラスで、といった具合に、作業ごとに場所を変えると頭が整理されました。
パソコンを閉じて深呼吸をすると、聞こえてくるのは風に揺られる木々の音と川の音だけ。
外の世界と隔絶された環境で、作業に没入できるのが深沢渓 自然人村の魅力のひとつです。
川のほとりへ降りてみました。春から夏にかけてはここでBBQなどを行うようです。
そばにベンチがあったので、腰を下ろしてさっとメールを1本作成。都会のオフィスではなかなかできない体験です。
コワーキングスペース以外の設備も気になるところですよね。
トイレは男女で1棟ずつ、離れた場所にあります。高水さんによると、トイレも新しく立て直し、温水洗浄便座などを完備するようです。
2021年4月までには新たにバンガローを2棟改装し、コワーキングスペースとして開放するようです。現在サービスを提供している1棟と合わせて、合計3棟がワーケーション施設として利用可能になります。
いずれも、宿泊利用も考えているようです。
今、あらゆる企業に求められているCSRの観点から見ても、深沢渓 自然人村はワーケーション施設として有意義な選択肢のひとつです。
周辺で体験できる地域貢献のひとつに、年間約1万人が訪れるあきる野市の人気観光地「南沢あじさい山」の剪定のお手伝いがあります。
毎年6月から7月にかけて約1万株のあじさいが花を咲かせる南沢あじさい山は、90歳の南澤忠一さんが約50年間大切に育ててきました。地元や近隣の方はもちろん、歌手の加藤登紀子さんなど多くの著名人からも愛されている山です。
高水さんは2020年に南沢あじさい山の管理を受け継ぎましたが、キャンプ場やカフェ経営の傍ら、約1万株のあじさいを整備するのは簡単ではありません。
毎月整備作業があるわけではありませんが、「もし手伝っていただけるならこれ以上うれしいことはありません。あじさい山の整備が、ワーケーションで訪れた人と地域の人たちを繋ぐ、交流の場になってくれれば」と、高水さんは話します。
高水さんに、深沢渓 自然人村とワーケーションの今後の展開を伺いました。
あきる野市はワーケーションのトライアルの場所として最適、と高水さんは話します。
「ワーケーションを検討しているけれど、いきなり長野や沖縄に目を向けるのは難しい、という企業も多いと思います。かといって、近場は密集の観点からも敬遠したい。とすると、都内で雄大な自然とスペースのあるこの地は、ワーケーションのお試しとして最適な場所と言えるのではないでしょうか」
高水さんは今、施設の新設はもちろん、周辺地域で体験できるコンテンツの用意も進めていると言います。
「たき火道具やキャンプ道具のレンタルを充実させたい。キャンプ場でたき火をしながら近隣の方と語り合う場を設けたり、地元の食材を使ったイベントを開催したりなど、すでに準備を進めているコンテンツもあります」
「ワーケーションを通して地域の魅力を体感し、あきる野市のファンになってもらえれば」と話します。
深沢渓 自然人村は、東京都がワーケーションの普及を目的として進めている事業「東京都ワーケーション普及促進等モデル実証事業地域回遊モデル サテライトオフィス」の対象施設です。
そのため、2021年2月末まで無料で施設を利用できますよ。
この機会にぜひお試しください!
施設名 | 深沢渓 自然人村 |
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住所 | 東京都あきる野市深沢198 |
公式サイト | http://shizenjin-mura.com/ |
アクセス | JR「武蔵五日市」駅から徒歩約20分、タクシーで約5分 |
※最新の情報は公式サイトをご確認ください。