日本の名水100に選ばれている御岳渓谷。10月に入るとケヤキが黄葉し、11月には玉堂美術館前の大イチョウが黄金色に、御岳園地や楓橋周辺のモミジが真っ赤に染まります。

　御岳渓谷沿いや周辺には個性的な食事処やカフェが数多くあります。楓橋の近くには清酒「澤乃井」の醸造元・小澤酒造があり、酒蔵見学が楽しめます。また、日本画の巨匠、川合玉堂の絵を展示した玉堂美術館や櫛かんざし美術館があり、芸術の秋を堪能できます。

　吉野梅郷は文豪・吉川英治が愛した梅の里。JR日向和田駅を降りてすぐの神代橋からは、赤や黄に染まった山々を背景にゆったり流れる多摩川が望め、その美しい景観に心が洗われます。

　川沿いの道を上流に向かって20分ほど歩くと、歩行者専用の好文橋があります。ここから左岸の下流側を見ると、黄葉した石神社の大イチョウやブリジストン奥多摩園のモミジが望めます。吉野梅郷には、吉川英治記念館、畠山重忠ゆかりの即清寺、青梅きもの博物館、青梅市梅の公園などがあり、秋の一日をゆっくり楽しめます。

　JR昭島駅から徒歩約7分の場所にあるホテル「フォレスト・イン 昭和館」。裏手には約2万坪という広大な森が広がります。

　この地で、かつて製造していた飛行機・ダグラスDC3。その愛称「ダコタ」から店名を付けた地上10階、最上階のラウンジは、飛行機のキャビンをイメージした落ち着いた空間が広がり、窓一面から秋の絶景が楽しめます。

　多摩川の水が白丸ダムによって堰き止められてできた白丸湖は、エメラルドグリーンに輝く神秘的な湖。湖岸には白丸湖畔遊歩道が整備され、美しい景観を望みながら散策できます。

　水面の穏やかな白丸湖では、初心者でもカヌー、カヤック、ＳＵＰ（スタンドアップパドルボード）が体験できます。湖面から見る紅葉はひときわきれいです。 カヌースクール・グラビティでは、11月に「紅葉カヤックと焚き火を楽しむイベント」を開催。問い合わせはメール（gravitykayak@biglobe.jp）で。

　秋川渓谷やその周辺には紅葉の名所がたくさんあります。中でも訪れる人を魅了してやまないのが、広徳寺にある２本の大イチョウ。黄葉の盛りは、まるで黄色い炎が燃え立つように見え、落葉すると辺り一面が黄金色の絨毯を敷き詰めたようになります。

　広徳寺へ向かう途中にある小和田橋や佳月橋から望む秋川渓谷の紅葉も見事です。少し上流に足を伸ばすと、檜原街道から秋川渓谷瀬音の湯に通じる「石舟橋」があります。この吊り橋の上から眺める秋川の清流と紅葉が織りなす景色はまさに絶景です。

　東京ドーム約39個分の広大な公園には各所、紅葉スポットが点在します。有名なのが左右106本、200m続くイチョウ並木。日本とは思えない景色が楽しめます。

　中でも真っ赤に色づいた景色が美しい日本庭園は、意外と知られていない穴場スポットとして、地元の人からも人気を集めます。