神々が宿る霊峰として古くから崇められてきた御岳山。山上には江戸時代から続く御師の家が建ち並び、宿坊として武蔵御嶽神社の参拝客や観光客に宿を提供しています。御岳山には、他の山にない独特の伝統と文化が息づいています。
創建は崇神(すじん)天皇の時代と伝えられ、古くから人々の信仰を集めてきた武蔵御嶽神社
境内には本殿、拝殿をはじめ、天照大神(あまてらすおおみかみ)など数々の神を祀るお社があります
標高929mの御岳山山頂に鎮座する武蔵御嶽神社は山岳信仰のシンボル。中世には武将や権力者の信仰を集め、江戸時代になると庶民の間に「御嶽詣で」が広まりました。関東各地に「御岳講」が組織され、年に一度、講の中から数名ずつ交代で参拝します。それらの講の参拝案内や、宿泊と食事の提供などを行うのが御師です。
御師は毎年冬になると各講に出向き、一軒一軒お札を配って回ります。信者と神社をつなぐ大切な役目として今も受け継がれています。
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武蔵御嶽神社宮司 須崎 裕さん「御岳山では古式ゆかしい祭礼が年間を通して行われています。1年の安泰と繁栄を祈る元旦祭や豆をまいて邪気を払う節分祭にぜひお越しください」