「そこでしか買えないオリジナルスイーツに興味がある」
「洋酒を利かせたものや、甘さを抑えた大人好みの味が好き」
「他と違った話題性のあるお菓子をプレゼントしたい」
「洋菓子舗 茂右衛門(ようがしほ もえもん)」はこんな方におすすめです。
立川市の北側、砂川九番の交差点に近いバス通りの一角。この辺りは土地開発工事のため、お店の横には背の高い囲いがあり、大通り側からは一見して気付きづらい場所になっています。
さらに暖簾のかかる和テイストの店構えは、何のお店かわかりにくく、店の中も見えないので、扉を開けるのに少し緊張してしまうかもしれません。
しかしながらこのアプローチこそが、お店のコンセプトと見事にマッチしていて、誰かにこっそり話したくなるような隠れ家のようなお店なのです。
オープンから10年を迎える「洋菓子舗 茂右衛門」は、もともと国分寺駅前で営業をされていたそうですが、2019年5月に立川市幸町にあるオーナーの自宅の敷地内に移転しました。
こちらのお店はフランス菓子がベースであるものの、このエリアでは珍しく、シュークリームやショートケーキといった、一般的なケーキは一切置いていません。
洋酒をたっぷりと利かせ、ナッツやアーモンドをアクセントにするなど、大人向けのスイーツがメイン。ここでしか味わえないお菓子を販売しています。
そのため開業当初はお客様のニーズとかみ合わず、苦戦することもあったそうですが、狭いターゲットの中で徐々に口コミが広がり、今ではここのケーキを目当てに買いに来るお客さんが増えたそうです。
そんな個性的なパティスリーである「洋菓子舗 茂右衛門」の店主のシムラヤスヨさん。
もとはデパートの販売員をしていたそうですが、ある時転機が訪れ、代官山にある「イル・プルー・シュル・ラ・セーヌ」という有名パティスリーの製菓教室に通うことに。そこで本格的にフランス菓子について学んだそうです。
卒業後は接客の経験もあったことから、対面で販売ができるお店を開業することを決意。
ところがこの教室を主宰する弓田亨氏のレシピは、日本人には馴染みのない味わいのものが多かったため、周りからは、万人受けする一般的なフランス菓子も置くことを勧められたそうです。
しかしながらシムラさんは「それは本意ではない」と信念を貫き、自分が美味しいと信じるものを作りたい。自分が食べたいと思うものを販売する。ということにこだわりました。
シムラさんのこだわりが詰まったお菓子と見事にマッチした、和モダンな店内はしっとりとした大人のムードが漂う空間。
「茂右衛門」という店名は新潟出身のお祖父様の屋号を受け継いだそうですが、moet-monと表記するとフランス語の響きにもなり、フランス菓子であるというメッセージも込められています。
●「洋菓子舗 茂右衛門」 3つの特徴
1.一般的ではないがここでしか買えないものと出会える
2.様々な洋酒を使った大人テイストのスイーツが揃う
3.商品は1ヶ月〜1ヶ月半毎に入れ替えるので毎回違った商品が並ぶ
こちらのお店のケーキは、複雑な素材の組み合わせが特徴的です。
例えば、一番人気の「あんことくろみつ」(650円税込)は、練りあんのムースと黒蜜味の生クリームの上に、十勝小豆の鹿の子が載せられていて、和菓子のような見た目なのですが、味は正真正銘の洋菓子。
さらにホワイトチョコレートやココナッツのダックワーズがアクセントとなり、雑味のないラム酒の風味がふんわりと後から追いかけてきます。
決してラム酒が際立ちすぎているのではなく、そのおかげでより深みが増しているといった印象です。
シムラさんのケーキは製菓用の洋酒ではなく、バーなどでカクテルに使われるようなリキュールやブランデーを使用しています。
例えばフランスアルザス地方のフランボワーズのオ・ド・ヴィや、ヨーロッパではメジャーな薬草系のリキュールである、ペルノーやアブサンなど、質の良い洋酒を使うことで、それが味の要となり風味が格段に増すそうです。
ショーケースのケーキは季節ごとに商品を入れ替えるのではなく、1ヶ月から1ヶ月半くらいのペースで商品が総入れ替えされるので、毎回違った商品に出会えるのも魅力の一つです。
それでは最後にバレンタインデーギフトや、ご褒美スイーツにぴったりのおすすめ商品を紹介します。
ノアールショコラ
600円(税込)
濃厚なチョコレートの深みをしっかりと味わえる一品。
タルトの部分はココアを際立たせ、甘さをぐっと抑えているので、よりチョコレートの味わいが引き立ちます。
こちらの商品はお酒が入っていませんので、お酒が苦手な方でも大丈夫。
食べる前に室温に戻しておくと口当たりも良く本来の風味が楽しめますよ。
マルセイユ
650円(税込)
香ばしいプラリネノワゼットのムースとチョコレートのビスキュイを交互に重ね、ミルクチョコレートのグラサージュで仕上げられたケーキ。
リカール(パスティス)というアニスや甘草を使ったリキュールが入っているので、甘くスパイシーな香りがふわりと鼻を抜けていきます。
チョコレートの甘さを程よく抑えるアルコール感が心地よく、お酒が好きな方にぜひおすすめしたい一品です。
またそのほかにも、素材や風味にこだわった焼き菓子が数多くあるので、バレンタインデーやホワイトデーのギフトにおすすめです。
最新情報などはこちらのSNSからもご覧いただけます。
https://www.facebook.com/moetmon
https://www.instagram.com/moet_mon/
施設名 | 洋菓子舗 茂右衛門(ようがしほ もえもん) |
---|---|
住所 | 東京都立川市幸町4-36-2 |
TEL | 042-849-7098 |
営業時間 | 金・土・日11:00~18:00 |