JR中央線立川駅北口からほど近い、高松町3丁目。新旧の魅力的なお店が並ぶ立川通り沿いの商店街に、1956年創業の老舗の菓子處「立川伊勢屋」はあります。
ガラス張りの明るく清潔感のある店内では、昔ながらの製法で丁寧に手作りされた、焼き団子や、お饅頭など馴染みのある和菓子が並んでいます。
また入り口付近には、テーブルと椅子が用意されているのでイートイン利用もできるそうです。
季節を問わず販売される、最中や茶饅頭、どら焼きなどの、人気の定番商品以外に、四季折々ごとの生菓子を楽しみに買いに来られるお客様も多いそう。
秋深まるこの時期に是非おすすめしたいのが、新栗をふんだんに使った「栗蒸し羊羹」(324円税込)と、しっとりとした食感が心地よい「栗薯蕷饅頭(くりじょうよまんじゅう)」(260円税込)です。
夏場は、寒天で固める柔らか食感の水羊羹が主流だそうですが、秋から冬にかけては、くず粉と小麦粉を加えた生地を、時間をかけて蒸し上げる、蒸し羊羹のスタイルで提供するそうです。
こしあんの旨味がギュッと詰まった、もっちりとしたその食感は、ゴロゴロと贅沢に乗せられた栗の甘露煮と見事にマッチ。素材の旨みがしっかりと感じられ、優しい甘さが後を引きます。
また、栗の甘露煮と栗の餡が詰まった薯蕷饅頭はその名の通り、薯蕷(じょうよ)=山芋のすりおろしと、上新粉(うるち米の粉)を使った薄皮生地に包まれています。
その昔、位の高い人への献上品として用いられたことから、上用(じょうよう)饅頭とも呼ばれるようにもなり、お祝い事の贈答品として親しまれています。
小麦粉を使った生地とは違い、しっとりとした優しい舌触りが特徴のお饅頭。
栗を存分に感じられる中身にも大満足です。
栗の焼印が押された、まんまるで小さな可愛い見た目は、ちょっとした手土産にも喜ばれること間違いなしですよ。
昔ながらの製法を大切に、添加物を使わずシンプルに仕上げた、手作りの和菓子を提供する「立川伊勢屋」では、「若い世代にもっと和菓子の良さを知ってほしい」と言う思いから、人気のアニメと商品をコラボ。ここでしか味わえないお菓子の販売も行なっています。
10年ほど前から立川市では、アニメの舞台・背景のまちとして「とある自治体の地域振興」と題した、人気アニメのタイトルにリンクさせたプロモーションを行なっています。こちらのお店もその加盟店の一つだそう。
また甘味だけでなく、いなり寿司(130円税込)とかんぴょう巻き(65円税込)が味わえるのもこちらの魅力の一つです。
甘じょっぱいお出汁がジュワッ〜と溢れ出すお揚げと、酢飯がたっぷり詰まったいなり寿司は、お昼時や小腹が空いた時に嬉しい一品。
ちなみに、和菓子屋でいなり寿司や巻き寿司を販売するのは「伊勢屋」という屋号の伝統なのだそう。
地元ならではのアットホームな雰囲気の中で、古き良き伝統の和菓子を幅広い世代に知ってもらえる、菓子處「立川伊勢屋」
気候の良いこれからの季節。老舗の和スイーツとほうじ茶のおもてなしで、ほっと一息なんていかがですか。
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こちら▶︎@tachikawaiseya
施設名 | 菓子處「立川伊勢屋」本店 |
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住所 | 東京都立川市高松町3−17-1 |
TEL | 042-522-3793 |
営業時間 | 9:00~18:00 |
定休日 | なし |