ゆるやかな時間と笑顔が溢れる大工さんの手作りカフェ

　緑に囲まれた敷地に一歩足を踏み入れると、そこはまさに異空間。ログハウス調の店舗からは、多摩川や丘陵の絶景が広がり、店内にはゆったりとした時間が流れます。

　このお店は、大工である小林一郎さんが手掛けたもの。470坪の敷地に、当初は自宅兼仕事場として建てた事務所でしたが「この眺望を独り占めするのは申し訳ない」と5年前、カフェとしてオープンしました。

　若い頃、ミュージシャンを夢見ていた小林さん。お店は、プロ、アマ問わずコンサートを開きたい人に1グループ1000円程度で貸し出し、老若男女問わず、各種音楽イベントが催されます。

　「大工仕事もお店も、人を楽しませるのが大好きなんですよ」。お店には、いつも笑顔が溢れています。

オープンテラスで味わう大人の時間

　店舗に芝生のオープンテラスが併設され、開放的な空間に、ゆるやかな音楽が流れるお店。オーナーの安里純さんは音大出身で、沖縄の放送局で音響の仕事をしていました。

　イタリアンレストランでの経験を経て5年前、このお店に出会いました。「銅板でできた店内と外壁。初めて見に来た時、満月の明かりに照らされたお店が本当に綺麗で」と、その感動が忘れられないそうです。

　以来、毎月満月の夜には、イベント「月光浴」を開催。音楽はもちろん、多様なジャンルのアーティストが参加し、極上の一夜を楽しめます。

レコードの魅力リビング空間で堪能

　国道16号沿い、横田基地に面し建つお店。店内の壁には所狭しとレコードが埋め尽くされています。その数は13000枚を超えるほど。70年代～90年代のR＆B、ROCK、POP、HIPHOPとジャンルも幅広く、当時の音楽シーンを知る人には、たまらない音が流れます。

　レコードはFM局のDJなどで活躍するKARL南澤さんのコレクションの一部。オーナーの通称・RYUさんと意気投合し昨年、オープンしました。

　レコードは自由に選んでかけることもでき、ソファに腰を下ろせば、まるで自宅のリビングにいるかのよう。思わず時間を忘れてしまいます。

天空ラウンジの夜に響くジャズナイト

　この地で、かつて製造していた飛行機・ダグラスDC3。その愛称「ダコタ」から店名を付けたラウンジは、飛行機のキャビンをイメージした落ち着いた空間が広がります。

　地上10階、2万ヘクタールという広大な森を眼下に見下ろし、バーテンダーが腕を振るう、おいしいお酒に酔えば、まるでファーストクラスで旅をしている気分が味わえます。

　ここで毎週月曜の夜に催される「Monday JAZZ NIGHT」では、ジャズはもちろん、ハワイアンやボサノバなど、プロミュージシャンたちが、演奏を披露。甘くてスローなちょっと大人の時間を堪能できます。