癒しと季節を楽しむ、東京西エリア 青梅線・五日市線の旅

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横沢入里山保全地域~大悲願寺里山で生命の息吹を感じる

里山で生命の息吹を感じる
2018/02/20

ボランティアが大切に守る里山に春到来! 春の息吹を感じながら、横沢入(よこさわいり)から花咲く大悲願寺へ

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武蔵増戸 Musashi-Masuko 武蔵五日市 Musashi-Itukaichi
2018 SPRING

横沢入里山保全地域~大悲願寺里山で生命の息吹を感じる

ボランティアが大切に守る里山に春到来! 春の息吹を感じながら、横沢入(よこさわいり)から花咲く大悲願寺へ※掲載されている価格は2019年9月末までの価格です。消費税率改正に伴い2019年10月1日より変更となる場合がございます。

横沢里山保全地区を囲む山々からは石材として優秀だった伊奈石が江戸時代後期まで採掘されていた

 JR武蔵増戸駅から線路沿いを約15分歩き、右に曲がると、7つの谷戸から構成される里山「横沢入里山保全地域」が広がっています。

 「春はアカガエル類が産卵し、ホトケノザなどが咲き始め、生命の息吹が感じられます」と横沢入里山管理市民協議会の内山孝男さん。

※横沢入里山保全地域は、公園や観光地とは異なり、里山環境の保全を目的として指定された地域です。

  • ボランティアの尽力で自然豊かな里山となっている「横沢入里山保全地域」

  • 冬の横沢里山保全地区は絶好のバードウォッチングエリア

  • 稲が植えられた横沢入りの田園風景

  • 多くの人の手により里山が守られている

横沢入タンボの会がボランディアで農作業を行い、米を収穫している

  • 都民の稲作体験の場にもなっている

  • 保全地域ボランティアが農作業に参加

NPO法人横沢入里山管理市民協議会副理事長・内山孝男さん
「田んぼ、湿地、柳林、ヨシ帯など、植生がパッチワークのようになっていることで、生物の多様性が生まれています」

NPO法人横沢入タンボの会・飯野貞夫さん
「横沢入タンボの会」は“米作り体験”を中心に東京都主催の「グリーンシップ アクション」や「里山へGO!」等の都民参加の里山保全活動に取り組んでおります。また、近隣小学校・保育園の「稲作体験教室」も盛んです。秋には「収穫祭(民俗舞踊流し踊り)」も行なわれます。

横沢入

横沢入里山保全地域は「草堂ノ入」「宮田ノ入」など七つの谷戸から構成され、谷戸の湧水が小さな流れをつくり、中央で横沢川となっています。春は雨が降った翌日にはぬかるんだあぜ道に動物の足跡を見つけることも。

JR武蔵増戸駅から徒歩約20分

5月連休ごろに見事なボタンが咲く

 横沢入を1周して大悲願寺へ向かうと、4月上旬には陽光桜や紫つづじが、4月下旬には境内一面のボタンが迎えてくれます。9月頃、見事な花を咲かせる白萩も有名で、仙台藩主・伊達政宗の白萩を所望する手紙が今でも保管されています。大悲願寺では「15代住職秀雄は伊達政宗の弟・小次郎」と伝えられており、のどかな里山と歴史ロマンあふれるコースとなっています。

  • 仙台藩主・伊達政宗が所望した白萩

  • 陽光桜のほか、境内にはソメイヨシノ咲く

無畏閣と呼ばれる観音堂 寄棟造り茅葺き型銅板葺きで威風堂々としている

  • 横沢里山保全地区から裏庭園に続く「お砂踏む霊場」

  • 極彩色の彫刻が見事な観音堂(無畏閣)。国の重要文化財・木造伝阿弥陀如来三尊像が安置されている

  • 大悲願寺の長屋門では写経カフェなども行っている

2月3日、大悲願寺の節分会で盛大に行なわれる豆まき

  • 国・重要文化財である伝阿弥陀如来三尊像の御開帳

  • 4月21日に行われる大般若経転読会

大悲願寺住職 加藤章雄さん
「4月21・22日には重要文化財の伝阿弥陀如来三尊像の御開帳があります」

大悲願寺

開山800年あまりの多摩の古刹で、「萩の寺」として「東国花の寺百ヶ寺」にも指定されています。
●JR武蔵増戸駅から徒歩約20分

☎042-596-0141

武蔵五日市 Musashi-itukaichi

地場産食材のおいしさ詰まったレストラン

 2017年にオープンした「do-mo kitchen CANVAS」は、無添加と薬膳にこだわった地域発信型レストラン。一押しの料理は、秋川産の鮎を使ったメニューです。「鮎OILのホワイトオムライス」「鮎OILのピザ」などがあり、そのほか「ひのはら紅茶のジュレアイス」など、エリアならではの創作メニューが並びます。

 鮎OILの製造にはハーブが使用され、川魚の臭みは抑えられつつ、鮎独特の苦味がアクセントとして残っているのが特徴。味わったときに、「鮎だ!」とわかるしっかりとした風味があります。

  • 鮎OILのホワイトオムライス 850円

  • 里芋ハンバーグプレート 1,300円

  • 薬膳チキンカレー 900円

  • 鮎OILの冷製トマトパスタ 850円

木のぬくもり溢れる店内空間。50名から貸し切りも可能

 地場産へのこだわりは店内インテリアにもあり、机や椅子には多摩産材が活用されています。店内奥にある白く大きな壁には、「真っ白なキャンバスに地域の発展を描いていくキャンバス」がイメージされており、店名の由来にもなっています。

 「無添加と薬膳にこだわり、手間暇かけて調理しています。メニューラインナップも充実予定。例えばのらぼう(あきる野などで生産されるアブラナ科の野菜)を使ったカクテルなど、地域オリジナルメニューも強化予定です」と店長の上村さんは語ってくれました。

店長 上村 幸太郎さん
「日々、五日市のソウルフードを創作中です」

横沢入里山保全地域~大悲願寺マップ
スクロール
  • JR武蔵増戸駅→徒歩約20分横沢入→徒歩約8分
  • 大悲願寺→徒歩約20分
  • ファーマーズセンターあいな→徒歩約15分
  • do-mo kitchen CANVAS→徒歩約2分
  • JR武蔵五日市駅

※マップはイメージです。実際の縮尺とは異なります。

このページの情報は特に記載のない限り2018年2月現在のものです。●料金、営業時間、定休日などは変更になる場合がありますので事前にご確認ください。●交通機関・徒歩などの所要時間は目安です。●掲載の写真・マップ・イラスト等はすべてイメージです。●イベントは内容・期間などが変更される場合がありますので事前にご確認ください。●花の見頃は気象状況に左右されますので、お楽しみいただけない場合もございます。