JR御嶽駅で自転車を借り、坂道を登ってケーブルカー滝本駅へ。自転車を預けてケーブルカーに乗れば、6分で御岳山駅に到着。山岳信仰が息づく独特の文化に触れながら、パワースポットめぐりができます。

　奥多摩フィッシングセンターで釣りを楽しんだり、御岳渓谷沿いの美術館めぐりもおすすめです。

　奥多摩駅前で自転車を借り、JR御嶽駅に向かってサイクリング。若葉が萌える山々と多摩川の深い渓谷を眺めながら、ゆるやかな下り坂を走ります。

　江戸時代に人の手で切り開かれた「数馬の切通し」、町指定天然記念物の「小丹波のイヌグス」、日本最大級の「白丸魚道」、巨岩・奇岩が連なる「鳩ノ巣渓谷」などはぜひ立ち寄りたいスポット。4月上旬には丹叟院（たんそういん）のシダレザクラが咲き、美しい姿を見せてくれます。足に自信のある人は、奥多摩の自然を満喫できる「海沢三滝（うなさわさんたき）」もおすすめです。

　奥多摩リバーサイドカフェ「ＡＷＡ」は奥多摩町立せせらぎの里美術館のそばにあります。多摩川の渓流が見下ろせる抜群のロケーション。落ち着いた雰囲気の店内で、ゆったりと食事やお茶を楽しむことができます。

　看板メニューは柔らかいローストビーフがご飯の上にてんこ盛りにのったボルケーノ。ニュージーランドで親しまれている焼きメレンゲのケーキ「パブロバ」も人気です。

　「炭鳥　蔵　IKADA」は御岳山・武蔵御嶽神社の大鳥居に近い、吉野街道沿いにあります。お店の真ん中にある炭炉は店主の自作。ここで、地元青梅や入間産の鶏肉を炭火であぶって食べる「むかし鳥」は「噛めば噛むほど旨味が出る」と大人気です。

　「むかし鳥」と一緒に食べたいのが、厚みのある広島海苔でくるんだ真っ黒い大きなおにぎり「ばくだん」。北海道鮭、紀州梅干し、北海道佃煮昆布の3種の具が入っていて、食べ応えがあります。

　かつて、この辺りの村々は木材を筏（いかだ）に組み、多摩川を使って江戸へ流していた筏師が住んでいた里でした。隣接する蔵で、多摩川の筏流しの歴史を展示しています。

　店主の森田一匡さんは広島県出身。武蔵野美術大学卒業後、都内で学芸員をしていましたが、「好きな料理と民俗学の知識を生かして店を開きたい」と早期退職し、2017年11月に「炭鳥　蔵　IKADA」をオープンしました。

　隣接する蔵は昭和12年に建てられたもの。これを1年がかりで修復し、その隣に店を建てました。明治・大正の古き良き時代の雰囲気を出したいと、古い酒樽を置いたり、明治時代のガラスを使用したり。炭炉はたたらで鋼をつくる炉をイメージして、店主が自分で作ったそうです。

　清流ガーデン澤乃井園は小澤酒造直営の庭園で、多摩川を望む絶景の地にあります。売店には、澤乃井のお酒をはじめ、酒まんじゅう、うの花饅頭、わさび漬け、ままごとやの豆腐など、豊富なお土産品が揃っています。オープンテラスでは湯葉そばなどの麺類、甘酒、みそこんにゃくなどの軽食が楽しめます。

　ギャラリー2階にはきき酒処があり、澤乃井の名酒が常時10種類以上用意されています。

　清流ガーデン澤乃井園では、早春にスイセン、4月上旬に桜、5月にツツジ、6月にはアジサイが咲き、目を楽しませてくれます。

　テーブル席では、売店で買った軽食や饅頭、お酒の肴を楽しむことができます。春風に吹かれながら、ゆったりとくつろぎの時間をどうぞ。

　澤乃井園の隣には、澤乃井の仕込み水と国産大豆を使った本格的な豆腐料理が楽しめる「ままごと屋」と椅子席の豆腐レストラン「豆らく」があります。