「一点ものや他にないコーヒーアイテムが欲しい」
「暮らしに馴染むナチュラルなデザインの器が欲しい」
「陶芸教室で器づくりを学びたい」
東大和市にある陶房「櫻井窯」はこんな方におすすめです。
多摩モノレール「上北台駅」から芋窪街道を北に向かって歩くこと約12分。
この辺りは果樹園や農業体験のできる農園などもあり、街の喧騒からほんの少し離れた静かな場所です。
陶芸家の櫻井基就さんが、1982年に東大和市に開窯した「櫻井窯」は、過去には都内の百貨店などで個展を開いていたこともあり、その手仕事に惹かれるファンが多くいます。
主にオンラインショップで作品を販売していますが、陶房横のアパートの一室に展示スペースがあるので、作品に直接触れ気に入ったものを購入することもできます。
また陶房では、定期的に陶芸教室を開いていて、習い事として長年通っている人もいるそうです。
長年、日本全国の焼き物を研究してきた櫻井さんは、花器や茶道具などの日本の伝統的な工藝品も手がけています。また作品作りに家族のアドバイスを取り入れるなど、使い手の気持ちに寄り添った日常のアイテムも多く作られています。
これまでの経験と技術を活かし、土の配合や火加減が計算され、美しい色づくりの装飾が施されます。
また器の表面を覆うようにして仕上げに使う釉薬(うわぐすり)は、陶房の薪ストーブの灰を使って手作りするなどのこだわりも。
手に取った瞬間にホッと落ち着くような、シンプルなデザインが多いので、例えばマグカップや小皿など、おうちで過ごす時間に彩りを添えるアイテムを、少しずつ揃えてみるのもいいかもしれませんね。
●「櫻井窯」3つの特徴
2. 釉薬を灰から手作りするなど手間暇かけた作品づくり
3. 使いやすく、暮らしに馴染むモダンなデザインの焼き物
櫻井さんが陶芸と出会ったのは1971年。返還前の沖縄を旅行中に、壺屋焼(つぼややき)の焼き物に魅せられたそうです。
300年以上も前に、朝鮮から焼き物の技術が伝えられていた当時の那覇市の壺屋には、主に壷を焼くための登り窯がいくつもあり、その街の中心産業となっていたそうです。
戦後の壺屋には13軒の窯元が残り、そのうちの一つである『島袋陶器所』で島袋常恵氏に師事しました。
沖縄で修業をした櫻井さんは、登り窯の技術も学び、その後も各地で活躍。
秋田県では廃窯を復興させるなど、陶芸に関わる様々な経験を経てその技術を磨いていったそうです。
そして1982年に奥様の実家がある東大和市へと移り、独立。「櫻井窯」を開きました。
陶房には窯があり、土作りから焼き上げまで、その全てを櫻井さんが一人で手がけます。
そのため一度にたくさん作ることができないので、アイテムによっては数が少ないものもあるそうです。
手間暇をかけて作られた作品ならではの良さと、込められた作家の思いを感じられる一点ものがここにはあります。
それではここで、とっておきのティータイムが楽しめるような、櫻井窯のおすすめアイテムをご紹介します。
●素焼きのコーヒードリッパー(大)&受け鉢(5,200円税込)
●素焼きのコーヒーサーバー(4,800円税込)
釉薬をかけず、土の味わいをそのままに焼き締めた、素焼きのコーヒードリッパーとコーヒーサーバーです。サーバーは保温性があり、温かさが長持ちします。
手触りもなめらかで、シンプルなデザインはそのまま置いていてもインテリアになりそう。(お買い上げの際は、円錐タイプのペーパーフィルターをセットでご用意します)。
●鎬のティーポット(9,800円税込)
和のテイストを持ちながらも、モダンでスタイリッシュな白いマットな質感のティーポットです。
本体と蓋の部分には、鎬の技法が用いられ美しい見た目に。内部の茶漉し部分も、全て手作業で丁寧に作られています。
●ペールグリーンのカップ&ソーサー(4,200円税込)
淡いグリーンが爽やかなカップ&ソーサー。ソーサーが花びら型になっている、とても可愛らしい作品です。さりげなくこだわりたいアイテムをお探しの方におすすめです。
「機能性と美しさを兼ね備えた生活道具」を作る職人を讃える『用の美』という言葉があるそうです。
「櫻井窯」のコンセプトは「日常で使う食器の中に、使いやすさと美しさを感じてもらう」こと。
特別な想いが込められた器を手に取り、そんな言葉を思い浮かべながら、ゆったりと、おうちでのティータイムを過ごしてみてはいかがでしょうか。
Instagram/@pottery.sakura
ホームページ/https://sakuraigama.jimdofree.com
オンラインストア/https://potterysakurai.stores.jp/
施設名 | 櫻井窯 |
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住所 | 東京都東大和市芋窪5-1185-1 |
TEL | 042-566-1745 |
営業時間 | 陶芸教室開催日(木金土)は9:30〜18:00 火水は10:00〜18:00 |
定休日 | ※不定期でお休みのことがありますので、ご来訪の際はお電話でお問い合わせください。 |