御岳山は標高929m。深い森にはムササビやニホンカモシカが生息し、山野草が次々と愛らしい花を咲かせます。山頂には武蔵御嶽神社が鎮座し、御師(おし)の家(宿坊)では山の幸をふんだんに味わえます。
「御岳山は自然が豊かで、たくさんの動植物に出会えます。何より、人の温もりを感じられるのが一番の魅力です」と、インタープリター(自然と人との仲介者)となって御岳山の自然を案内している宮田浩さんは話します。
ムササビ
夜、樹間を滑空するリス科の小動物。御岳山では昼間、巣箱から顔を出すことも。
毎年夏に可憐な花を咲かせるレンゲショウマ。外側の花びらはガクで、風雨から花を守る傘の役割をしています。下向きに咲くのは生き残るための知恵。そんな解説が聞く人の心をとらえ、御岳山のファンを増やしています。
宮田さんお勧めの散策スポットは、富士峰園地とロックガーデンと神苑の森。富士峰園地はレンゲショウマの花が終わるとオクモミジハグマが風車のような繊細な花を咲かせます。苔むした岩が続くロックガーデンは山野草の宝庫で、ヤマメやカジカも見られます。神苑の森は神が宿る不抜(ふばつ)の地で大木が多く、西日が差し込む夕景はとてもきれいです。
ヤマメ
ロックガーデンの沢でゆったり泳ぐ姿が見られます。
ユキノシタ
6月~7月、武蔵御嶽神社周辺や集落の石垣で咲き乱れる姿が美しい。
フシグロセンノウ
8月中旬~9月上旬、ロックガーデンで鮮やかなオレンジ色の花を咲かせます。
イワタバコ
7月下旬~8月上旬、ロックガーデンの岩場に紫色の花を咲かせます。
タマガワホトトギス
8月、ロックガーデンの沢沿いで咲いています。名前の由来は京都の玉川から。
オクモミジハグマ
8月中旬〜9月上旬、富士峰園地で風車のような不思議な白い花を咲かせます。
インタープリター 宮田浩さん
「大学院まで生態学を学び、川と森の案内人として自然からのメッセージを伝えています」
御岳山を案内しながら、自然からのメッセージを伝える宮田さん。御岳山の隠れた魅力を紹介しています。
7/24(火) 7/29(日) 8/2(木)
梅雨が明けるとレンゲショウマが咲き始め、ロックガーデンの岩肌ではイワタバコが満開に。タマガワホトトギスの山吹色も主張し始めます。レンゲショウマ、イワタバコ、タマガワホトトギスの御三家が見られるこの時期限定のツアー。
8/12(日) 8/15(水) 8/18(土) 8/22(水)
“森の妖精”ともいわれ、多くの人を魅了するレンゲショウマ。でも、蕾を一斉に咲かせないのはなぜ? 日本有数の群生地を歩き、その魅力に迫ります。
約7km、約3.5時間 参加費7,980円(宿坊のランチ付) 問合せ・申込み:アルプスエンタープライズ ☎03-3518-0034
関東随一といわれるレンゲショウマ群生地の御岳山で現在、「レンゲショウマまつり」が開催されています。
「レンゲショウマ」は太平洋側の山地の落葉樹林地に生えるキンポウゲ科の多年草で、細長い花茎を伸ばし、約3~4センチの下向きの花を付けます。花がハスの花に、葉がサラシナショウマに似ていることから、レンゲショウマの名が付けられたといわれます。
御岳山の富士峰園地北側斜面にはシーズン中、約5万株のレンゲショウマが花を付け、9月頃まで長くお楽しみ頂けます。同時期にユリの花も咲き、可憐な花のコラボが楽しめます。
御岳山では開催期間中、様々なイベントを開催。「レンゲショウマまつり」は9月9日まで。
日 時:8月15日(水)
場 所:鳥居前広場特設舞台
日 時:8月15日(水)11時~
場 所:野外舞台
日 時:8月18日(土)20時~
場 所:鳥居前広場特設舞台
*雨天は武蔵御嶽神社 神楽殿
日 時:9月2日(日)13時~
場 所:鳥居前広場特設舞台
*雨天は武蔵御嶽神社 神楽殿
日 時:8月1日~9月5日必着
応募用紙は、登山鉄道山上の売店にて配布
日 時:8月1日~9月5日
場 所:鳥居前舞台
去年度の優秀作品を展示します
青梅市の御岳山で9月1日・2日、スズムシの一種「カンタン」の鳴き声を聞く「カンタンをきく会」が開催されます。
夏から秋の夜に鳴くコオロギ科の秋虫「カンタン」は、中国では「天鈴」とも呼ばれ、その美しい鳴き声は「鳴く虫の女王」とも言われます。短い寿命は栄枯盛衰の儚さを感じると評され愛されてきました。
古くからの霊山として知られる御岳山の夜に響く、カンタンの神秘的な音色を楽しみに毎年、多くのファンが訪れます。
青梅市の御岳山で9月1日・2日、スズムシの一種「カンタン」の鳴き声を聞く「カンタンをきく会」が開催されます。
当日は、NHKラジオ「夏休み子ども科学、電話相談」で昆虫の生態解説を担当している、群馬県立ぐんま昆虫の森名誉園長の矢島稔さんを招きます。参加者全員にワインを振る舞うほか、カンタンの鳴き声鑑賞の後、参加者によるワインパーティ―も実施します(自由参加)。
■ 1日
夕方までに宿坊にチェックイン・夕食・講演会・観察会・懇親会(ワインパーティー)※参加者全員ではなく希望者のみ
■ 2日
朝食・尺八鑑賞(希望者のみ)・午前11時頃解散
■ 費用
1泊2食付き大人10,500円(一人部屋をご希望の方は、参加費12,500円)・小学生8,000円・未就学児4,500円
(2食付き、布団なし)・乳幼児1,100円(食事なし、布団なし)・交通費は自己負担
■ 定員
先着100名
■ 申込期間
8月6日(月)~8月23日(木)
標高929mの御岳山は真夏でも冷房いらずの快適さ。夜のとばりが下りると、御岳平や大展望台からは都心の夜景がきれいに見えます。夏の御岳山で、夜のイベントを楽しんでみませんか。
7月14日(土)、9月8日(土) 20:00~21:00
武蔵御嶽神社に江戸時代中期から伝わる太々神楽の舞が、かがり火が焚かれた鳥居前広場(御岳山駅から徒歩約25分)の特設舞台で披露されます。観覧無料。雨天時は神楽殿。
☎0428-78-8500 武蔵御嶽神社
6月~11月の第4日曜 20:00~21:00
神様に奉納する太々神楽の舞が、武蔵御嶽神社神楽殿で特別に鑑賞できます。観覧無料。
☎0428-78-8500 武蔵御嶽神社
※薪神楽、夜神楽とも終演後、ケーブルカーの臨時運転あり。御嶽駅行きのバスは未定のため、宿坊への宿泊がお勧め。
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